「HANEDA INNOVATION CITY」(羽田イノベーションシティ)は、2021年11月5日(金)から11月7日(日)まで、コロナ後を見据えた未来のまちづくりを考えるイベント「羽田スマートシティEXPO 2021」を開催。未来の街や人々の生活におけるさまざまな課題解決を目指すイベントとなっていて、家族連れに賑わっていた。たくさんのロボットやモビリティの展示や実演が行われ、子ども達は目を輝かせて集まっていた(会場は羽田空港の近く「天空橋」駅からすぐ)。
会場には、全国各地からお土産やグルメが揃う「羽田日本一周マルシェ」のブースが並び、ロボット達が来場者を出迎えたり、挨拶を交わしたりしていた。
羽田空港で活躍しているアバターロボット「MORK」もかけつけて、子ども達に挨拶したり、物産展のお土産を紹介。
■遠隔操作ロボット「MORK」が子ども達にご挨拶
絶大な集客効果を持つ「SPOT」と「ビッグクラッピー」
会場には家族連れを含めて多くの来場者が訪れ、犬のような動きで人気の四足歩行ロボット「SPOT」(鹿島建設)や、拍手してその場を盛り上げる「ビッグクラッピー」(バイバイワールド)などに子ども達が集まり、笑い声が響いた。子ども達にとっては、いつの時代もロボットは未来の夢であり、羨望の的だ。
「SPOT」は今回は首と顔があるバージョンで、充電ステーションが用意された。動作は遠隔操作で行われている。
■抜群の人気を誇る「SPOT」
拍手してその場を盛り上げる「ビッグクラッピー」は、愉快なトークも魅力のひとつ。スタッフ側の悩みの種は、子ども達はどうしても「ビッグクラッピー」に触りたがること・・。
■「ビッグクラッピー」の周りにはいつも子ども達がいっぱい
自動運転バスや次世代モビリティを体験
自動運転バス「NAVYA ARMA」(ナビアアルマ)に乗車できる試乗ツアー、原動機付き自転車に変わる電動キックバイク(次世代モビリティ)の試乗会なども行なわれた。
自動運転バス「NAVYA ARMA」は東京都内で初めて、公道と同等の駐車場内での定時運行で実用化されたハンドルのない自動運転バス。
■自動運転バスの乗車体験
ラストワンマイル向けニュースタンダードモビリティ「mile」。電動キックボードだが、ナンバープレートを取得して普通自動車免許で公道を走る。
体験会には筆者も参加。立ち乗りは不安定かな、と想像したが、載ってみれば簡単、軽快でとても気持ちいい。キックボード風に2、3回キックしてから右手のアクセルで加速する。機能的には40km程度まで出すことができるが、公道では14kmまでに制限されるという。
折り畳んで車のトランクに入れたり、専用のケースで持ち運べる。オフィスに置いても邪魔にならない?
■mile 折り畳んで仕舞える
来場者が最新技術やロボットたちに触れる体験
会場では、産業用ロボットの活躍について学び、実際の操作を体験できる「ハネラボ カワサキロボット エンジニアになろう」が実施され、子ども達が産業用ロボットを操作体験するコーナーもあった。その他、自律移動/追尾ロボット、警備ロボットなど、さまざまなロボット達を見て触れることができ、来場者にとっても貴重な機会になっただろう。
■羽田スマートシティEXPO 2021に登場したロボットたち
「身長3mの身体拡張ロボット「スケルトニクス」がド迫力のデモを公開!超人スポーツを「羽田スマートシティEXPO 2021」で体験」につづく
https://robotstart.info/2021/11/07/haneda-smartcity-expo-02.html
ABOUT THE AUTHOR /
神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。