3D仮想空間メタバースでフィリピン人講師と英会話レッスン 羽衣国際大学の学生達が体験

フィリピンオンライン留学・国際交流などのオンライン教育事業を運営するClassmate株式会社(クラスメイト)と羽衣国際大学 共通教育開発センターは、共同でMeta社(Facebook)のバーチャル会議アプリ「Horizon Workrooms」とバーチャルリアリティ用デバイス「Meta Quest 2」を使って、3D仮想空間メタバースで羽衣国際大学の学生達がフィリピン人英語講師とライブ英会話レッスンを行ったことを発表した。


3D仮想空間メタバースで英会話レッスン

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年から羽衣国際大学の学生達は予定していた海外留学が全て中止になり、今だに海外留学や国際交流ができていない。でもそれを理由に学生達の学びや国際交流を止めたくないという思いで、羽衣国際大学とClassmate株式会社は2020年の夏休みから、自宅や学校の教室から2Dバーチャル空間にあるClassmateの語学学校内でフィリピン人講師によるマンツーマンレッスン、ライブスタディーツアーで現地の町並みを見たり、英語で街頭インタビューしたり、フィリピン現地の大学生とオンラインで国際交流を安全・安心に実施してきた。

今回は2Dバーチャル空間からさらにリアルの留学に少しでも近づけるように3D仮想空間メタバース内で、フィリピン人講師とレッスンをするとどうなるか、共同で実証実験を行った。




Meta社のバーチャル会議アプリとVRデバイスを利用

実証実験ではMeta社(Facebook)のバーチャル会議アプリ「Horizon Workrooms」とバーチャルリアリティ用デバイス「Meta Quest 2」を使って、3D仮想空間メタバース内に用意されたClassmateのバーチャル会議室に入って、フィリピンにいる英語講師達と羽衣国際大学の大学生達がライブでVR英会話レッスンを受けた。



アバターは自分の声に合わせて目や口が自動で動き、顔の表情が変わったりするほか、ハンドトラッキング技術によってコントローラー無しで自由に身振り手振りができる。バーチャル会議室内はバーチャルホワイトボードがあり、コントローラーをひっくり返してペンのように書くことできる。パソコンと連動できるため、パワーポイント資料、英語教材、写真などをバーチャルホワイトボードに張り付ける事も可能。また、部屋内は3種類の座席レイアウトがあり、目的により変更できる。例えば、プレゼンテーションするための座席レイアウト、ディスカッションしやすいレイアウトに簡単に変更が可能。




さらに会議室内では立体音響システムを使っているため、声は相手がいる方向から聞こえてきて、実際の空間内で話をしている感覚に近いのを全員が体験。また、従来のビデオ会議システムではパソコンのカメラの位置もあり、お互いのアイコンタクトが難しかったが、メタバース内では実際に対面しているような状態なので、お互い目と目でアイコンタクトがしっかりでき、相手の話に耳を傾けたりうなづいたりする事ができ、リアルに近い非言語コミュニケーションも可能だったという。


参加した生徒達はお互いアバターで話すので対面の英語レッスンやオンライン英会話より緊張感が少なく先生もアバターで親しみやすく話しやすい!と話し、大学の共通教育開発センターから参加した2名の職員も驚くほど、生徒達は普段の授業と違い英語を積極的に話をしていました!と様子を話した。


将来はオンラインとリアルの良さを組み合わせたハイブリット留学を提供

全国の大学生総数は,約262万人だが、そのうちで、大学経由などで留学できる人数は、コロナ前の2019年で107,346名の約3.8%。多くの大学生は留学費用の高さ、時間制限、距離、不安、英語力不足などの問題で、留学を行きたくても諦めている人もいる。Classmate株式会社が提供しているオンライン留学は、従来の留学と比べても安全、安心、安価でできる。留学できる人には現地留学に行って頂き、諸事情で行けない生徒にも現地とオンラインライブで繋ぐ事により学習の機会を創っていきたいと考えている。



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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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