2022年中にドローン免許が国家資格化!男性の29.4%「免許を取得したい」ドローンに最も期待されている用途は 日本トレンドリサーチ

これまで、操縦者やドローン関係者以外の第三者の上空をドローンが飛行することは原則としてできなかったが、2022年中には、操縦ライセンス(一等資格)を取得した人が国の認証を受けた機体を操縦する場合に限り、第三者の上空を飛行することができるようになる予定だ。

第三者の上空を飛行できるようになることで、配送業務や災害救助でのさらなるドローン活用が期待されている中、株式会社NEXERが運営する日本トレンドリサーチは、全国の男女計850名を対象に「ドローンの活用に関するアンケート」を実施した。

同アンケートによると、ドローンによるサービスを知っている人のうち、42.1%の人が「災害時の支援物資の配送」を利用したいとするも、ドローンが日常サービスに導入されることによって54.7%の人が心配なことが「ある」と回答。また、ドローンの免許が国家資格化することについては、87.6%の人が「知らなかった」とあり、ドローンの免許を「取得したいと思う」と回答した人は18.4%であった。



「ドローンの活用に関するアンケート」結果について

ドローンが日常サービスに導入されることによって心配なことがあるか聞いたところ、54.7%の人が「ある」と回答。具体的には「落下や衝突による事故」「盗撮」といった安全やプライバシーに対する心配が多く挙がった。また、ドローンの免許が国家資格化することについては、87.6%の人が「知らなかった」と答え、ドローンの免許を「取得したいと思う」人は18.4%だった。


86.9%がドローンによる「空撮映像」を知っている

ドローンによるサービスで知っているものについて聞いた結果、86.9%の人が「空撮映像」と回答。「農薬散布」や「災害時の調査・捜索」を知っていると回答した方も半数を超えた。

【ドローンによるサービスで知っているもの「その他」回答】
荷物の配達(70代・女性) レース(30代・男性) 測量(40代・男性) 蜂を駆除する時に活用されていた(30代・女性)



42.1%の方が「災害時の支援物資の配送」を利用したい

国内で実証実験されたドローンを使ったサービスについて、利用してみたいものを聞きたところ、42.1%の人が「災害時の支援物資の配送」と回答。その他、「日用品の配達」「食事の配送」「医薬品の配送」「不法投棄のパトロール」で使ったみたいと回答した人の割合も20%以上であったが、「利用したいサービスはない」と回答した人も3割ほどいた。




54.7%がドローンの日常サービスへに導入で心配なことが「ある」

ドローンが日常サービスに導入されることによって心配なことがあるかとの設問に、半数以上の方が心配なことが「ある」と回答した。

【「ドローンが日常サービスに導入されることによって心配なこと」回答】
故障による墜落(70代・女性) 操縦不能になっての墜落による事故(60代・男性) 墜落事故で人的被害が出たときどうなるか(50代・女性) ドローンが事故を起こして落下して来たときの二次災害(40代・男性) 落ちてきたりしないかなどの安全性と騒音面(30代・男性) ドローンどうしの衝突事故(70代・男性) 配送時にカメラで部屋の中を盗撮されないか心配(30代・女性) ドローンに搭載されたカメラによる盗撮(20代・男性) 簡単に盗撮とか犯罪に使われそう(40代・女性) 誤配送されないかどうか(50代・男性) きちんと自分に届けてくれるか、子どもに当たって怪我させないか(30代・女性) 雨、風が強い時は荷物が届くかどうか(60代・女性)



ドローン免許、81.6%が「取得したいと思わない」

ドローンの免許が国家資格化されることを知っているか聞きたところ、「知っていた」人は12.4%であった。ドローンの免許(国家資格)を取得したいと思うかとの設問には、18.4%の方が「取得したいと思う」と回答した。





また、男女別に集計したところ、男性の29.4%が「取得したい」と回答したが、女性で「取得したい」と回答した人は8.2%であった。年代別の集計では、年代が上がるほど「取得したい」と回答した人の割合は低くなり、30代以下と70代以上では15ポイントの差となった。




【ドローンの免許を取得したい」回答理由】
これからの需要が増えそうだから(30代・男性) 資格を持っていれば、他の就職先に役立ちそう(40代・女性) 副業としてお金を稼ぐことができそうに思えたから(30代・男性) ドローンを使って撮影がしたいので(40代・男性) 仕事柄測量に生かせるから(50代・男性) かっこいいから(30代・女性) 個人としても面白いし、商業的にも拡がりがあると思う(50代・男性) 食品・日用品の配達、地形や野生動物の調査などがドローンでできたら便利だし面白いと思うから(20代・女性) 趣味の一つとして、又自然災害への対応として、自身のキャリアを含め免許を取得したい(70代・男性) 便利そう。いろいろ使い道が増えていきそう(50代・女性) 国家資格なら将来に役立ちそう(60代・男性)
【「ドローンの免許を取得したくない」回答理由】
今の生活に必要ではない(60代・女性) ドローンを使用するような環境にいないから(60代・男性) 資格を利用する場がなさそう(50代・女性) 年齢的に無理だし、使用することもない(70代・女性) 日常で自分自身がドローンを使うことはないから(20代・女性) 今から新しいことに取り組もうと思わない(50代・女性) 難易度が高そうだと感じられるから(30代・男性) 操作が難しそうで、大事な荷物などを運搬中に落としてしまう可能性があるから(50代・男性) うまく操縦する自信がないから(50代・女性) 事故になったら、賠償責任が発生する、人に迷惑をかけてしまう(70代・男性) ドローンに興味がない。空撮の映像などは見ていて面白いなと思うときもあるけど、自分の日常になくてもいいものだから(30代・女性) 利用はしたいが自分が操縦したいと思わない(30代・女性) 関心興味はあるが、自分にはできそうにないから(70代・女性) お金がかかりそうだから(40代・男性) 他に学びたいことがたくさんあるから(40代・女性)




▼「ドローンの活用に関するアンケート」調査概要

調査期間 2022年2月17日~2月22日
質問内容 質問1:ドローンによるサービスで知っているものを全て選択してください。[複数回答可]
質問2:具体的なサービスを教えてください。
質問3:自身が利用してみたいサービスを全て選択してください。[複数回答可]
質問4:ドローンが日常サービスに導入されることによって心配なことはありますか?
質問5:具体的に教えてください。
質問6:ドローンの国家資格化を知っていましたか?
質問7:ドローンの免許(国家資格)を取得したいと思いますか?
質問8:回答の理由を教えてください。
質問9:現在、ドローンの資格を持っていますか?
集計対象人数 850名(30代以下・40代・50代・60代・70代以上 各年代 男女各85名)
調査対象者 男女
備考 原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、アンケート結果の合計が100%にならない場合がある。
「日本トレンドリサーチ」内該当記事:https://trend-research.jp/12841/

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ロボスタ編集部

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