まるでSF映画!世界初の4人乗り巨大4足歩行型ライドのプロトタイプ発表、動画も公開 アスラテック「V-Sido」で制御 三精テクノロジーズ

アスラテック株式会社は三精テクノロジーズ株式会社が2022年2月28日に発表した2つの遊戯機械に、ロボット制御システム「V-Sido」(ブシドー)を提供し、その制御ソフトウエアの開発に協力したことを発表した。

発表では、世界でもまだ類を見ない”4名が搭乗できる”4足歩行型ライドと、人型と車型にトランスフォーム(変形)できるロボット「SR-01」にアスラテックの「V-Sido」が採用され、その2機種が写真/動画とともに発表された。

「世界初の4人乗り巨大4足歩行型ライド」(右)と人型と車型にトランスフォームできるロボット「SR-01」(左)

この記事ではまず、世界初の4人乗り巨大4足歩行型ライドについて紹介する。


ロボット技術を活用した4足歩行型ライドのプロトタイプ機

4足歩行型ライドは4足歩行により移動できる乗り物(ライド)。現在開発されているプロトタイプ機は全長約3.4メートル、全幅約1.6メートル、全高約1.9メートルとなっており、4人が搭乗した状態での歩行移動が可能。4足歩行型ライドは歩行(前進/後退/右左折)をはじめ、人が乗降するための屈伸動作、ローリング、ピッチングなどさまざまな動きが可能となっており、制御ソフトにV-Sidoを採用している。

プロトタイプの外観

三精テクノロジーズによると2名以上が搭乗可能な4足歩行ライドは世界初となる。なお、プロトタイプ機は外装が取り付けられていないが、今後、外装のデザインを進めていく予定だ。
「マクロス」「ガンダム」「スター・ウォーズ」などに関わった天神英貴氏がデザインに関わる予定だ。天神氏は、メカデザイナー・イラストレーター・アートディレクターとして数々のロボットやメカ作品に参加していることで知られ、プラモデルのボックスアートやゲーム、企業広告他、アニメーション製作にも深く関わってきた実績を持つ。

多数のロボットのイラスト・デザインに関わってきた天神英貴氏による外装イメージ




「すり足」と「足上げ」歩行に対応

巨大4足歩行ライドが動く動画も公開されている。動画では「すり足」で移動する様子が見られる。実は、このロボットには、安全のために「すり足」と、SF映画のようにノッシノッシと歩く「足上げ」歩行を切り替える機能があるという。
人が乗っている状態でも「すり足」と「足上げ」両方に対応できるようだ。早く乗ってみたい。




■YouTube動画「Quadruped Walking Robot Ride」
https://youtu.be/mQ4A8mDAXJU

人型と車型にトランスフォームできるロボット「SR-01」の記事はこちら

https://robotstart.info/2022/03/03/sr01-walking-ride-v-sido-02.html


ロボット制御システム「V-Sido」について

V-Sidoはアスラテックが提供するロボット制御システム。リアルタイムにロボットを動かすことができ、急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性を備えている。形状や大きさ、アクチュエーターの種類などを問わず、さまざまなロボットに適用できるほか、いろいろなデバイス(インターフェース)からロボットを動かすことができるなど、汎用性の高さも特長。

https://www.asratec.co.jp/products/v-sido-os/


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