身長4mの人型トランフォーム変形ロボットが進化!コクピットに搭乗して操縦&遠隔操作もできる制御システム「V-Sido」搭載

アスラテック株式会社は三精テクノロジーズ株式会社が2022年2月28日に発表した2つの遊戯機械に、ロボット制御システム「V-Sido」(ブシドー)を提供し、その制御ソフトウエアの開発に協力したことを発表した。発表では、世界でもまだ類を見ない”4名が搭乗できる”4足歩行型ライドと、人型と車型にトランスフォーム(変形)できるロボット「SR-01」にアスラテックの「V-Sido」が採用され、その2機種が写真/動画とともに発表された。

「世界初の4人乗り巨大4足歩行型ライド」(右)と人型と車型にトランスフォームできるロボット「SR-01」(左)

この記事では人型と車型に変形できるロボット「SR-01」について紹介する。(「世界初の4人乗り巨大4足歩行型ライド」の記事はこちら)


全高約4メートルのロボット「J-deite RIDE」が「SR-01」へ進化

「SR-01」は2足歩行で移動可能な人型(ロボットモード)と、車輪走行で移動可能な車型(ビークルモード)に変形できる全高約4メートルのロボット。

ロボットモード

ビークルモード

2018年4月に発表された乗用人型ロボットの試作機「J-deite RIDE」を進化させたもので、ショーやイベントなどでの使用を想定し、変形時間の短縮や安全面・操作面での改良、デザインの変更などが行われている。


2人乗車のコクピットに搭乗して操縦、無線での遠隔操作もできる

SR-01には最大2人まで搭乗可能で、操縦方法は運転席での操作のほか、無線での遠隔操作が可能。変形や2足歩行、車輪走行などの各種動作を含む全身の制御にV-Sidoを採用している。





SR-01は2022年7月にインテックス大阪で開催される「大阪コミックコンベンション 2022」、2022年11月に幕張メッセで開催される「東京コミックコンベンション 2022」へ出展予定。また、展示会への出展などを皮切りに、ショーやイベント、アミューズメント施設向けの機体レンタルやセールス活動を進めていく予定。


SR-01 仕様 (2022 年 2 月現在)



ロボットモード

サイズ(W×D×H)
4.1×3.0×3.7(m)
車輪最高速度 30km/h(理論値)
歩行速度 100m/h(2022 年 2 月現在)
最小回転半径 0m(超信地旋回可)
車輪駆動方式 2WD


ビークルモード

サイズ(W×D×H)
2.0×4.7×1.6(m)
車輪最高速度 30km/h(理論値)
最小回転半径 5m
車輪駆動方式 2WD(RR)


ロボットモード/ビークルモード共通

車輪駆動原動機 電気モーター+減速器
本体重量 2,300kg
タイヤサイズ 165/60R15
乗車定員 2 人
制御ソフトウェア V-Sido
操縦方法 内部コックピットからの有人操縦、または無線・有線による無人遠隔操縦
フレーム材質 アルミニウム合金など
外装材質 ポリプロピレン(PP)など
動力源 リチウム系バッテリー
関節駆動方式 電気モーター+減速器
関節数 49(腰 1、脚 4×2、腕 4×2、手先 8×2、顔 3、その他 13)



■動画はこちら
https://youtu.be/m88jybFSp7M


ロボット制御システム「V-Sido」について

V-Sidoはアスラテックが提供するロボット制御システム。リアルタイムにロボットを動かすことができ、急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性を備えている。形状や大きさ、アクチュエーターの種類などを問わず、さまざまなロボットに適用できるほか、いろいろなデバイス(インターフェース)からロボットを動かすことができるなど、汎用性の高さも特長。

https://www.asratec.co.jp/products/v-sido-os/

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム