横浜市 金沢区総合庁舎でAIロボットの実証実験 「AYUDA」と「MíraMe」が案内業務を担う

横浜市は不特定多数の人からの問い合わせに対応する区庁舎総合案内窓口での案内業務において、AI活用ロボットを用いた行政サービス案内の有効性を図るため、金沢区役所において株式会社CIJのロボット「AYUDA」(アユダ)及び「AYUDA MíraMe」(アユダ ミラーミ)を用いた実証実験を行うことを発表した。

AYUDAやMíraMeに話しかけ、知りたい内容について質問すると、音声で案内される。また、AYUDAのサイネージ画面上での操作で用件・部署名・施設名などから知りたい情報を検索できる。AI活用ロボットを用いることにより、案内業務の分業等の有効性を確認する。


金沢区役所でAI活用ロボットを用いた実証実験

横浜市は令和4年1月28日に「横浜DX戦略」骨子案を発表。デジタル技術を持つ企業や大学と連携し、行政や地域の課題を解決する取組を行っている。今回の実証実験では様々な人の問い合わせに対応する必要がある区庁舎総合案内窓口における窓口業務に対し、CIJの持つAI、ロボット技術を適用することで、行政サービスの向上につながるかを検証する。金沢区役所は今回の実証実験結果を今後の本格導入に向けた検討材料とする。また、1回目の実証実験結果を反映した内容で2回目の実証実験を実施することで、金沢区役所での適用における課題の洗い出しと改善を図る予定。

左:AYUDA、右:AYUDA MíraMe

【実証実験の期間と場所】

期間 第1回 令和4年3月7日(月)から3月18日(金)まで
第2回 令和4年5月9日(月)から5月20日(金)まで
場所 金沢区役所1階
AYUDA:正面出入口付近
MíraMe:南出入口付近
実証実験の内容 AI活用ロボットを用いることにより、案内業務の分業等の有効性を確認する。AI活用ロボットによる案内の内容は次のとおり。

1.画面での案内
AYUDAのサイネージ画面上での操作で用件・部署名・施設名などから知りたい情報を検索できる。

2.音声での案内
AYUDAやMíraMeに話しかけ、知りたい内容について質問すると、音声で案内される。


自律移動型サービスロボット「AYUDA」

AYUDAは身長160cm程の自律移動型のサービスロボット。自律移動により、目的地への誘導を行うほか、顔認識機能や音声対話など様々なAI技術を盛り込んでいる。




感染症対策支援AIロボット「MíraMe」

MíraMeは感染症対策支援AIロボット。30cm程度の小型ロボットで場所を選ばずに設置することが可能。体表面温度の測定とマスク着用検知機能、音声応答による人を介さない非接触での受付機能などを備え、感染症対策を支援している。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム