川崎重工業が開発中のトランスフォームする馬型四脚歩行ロボット「RHP Bex」(アールエッチピー・ベックス)を国際ロボット展で公開したのはロボスタで既報のとおり。稼働デモが公開され、荷物を運んだり、人が乗って移動するデモも披露された。(関連記事「【速報】川崎重工業が開発中の四脚ロボット「RHP Bex」を国際ロボット展で公開 アスラテックが「V-Sido」で技術協力」)
デモ動画はこの記事の末尾で紹介。
「Bex」の最大の特徴は、整地を「車輪モード」で走行し、畑や森林などの不整地では「足歩行モード」にトランスフォーム(変形)して移動できること。白馬を模したデザインが印象的だ。3年前に開発された同社のヒト型ロボット「カレイド」3号機の下半身の構造を受け継いでいる。
「車輪モード」では、膝まずいたようなポーズで車輪走行する。膝に車輪を装備していて、かつ腹部からも車輪機構が出てきて、モーター駆動で走行する。100kgという高い積載能力を持つとされている。
「足歩行モード」はロボティクス技術をフルに活用して四足歩行で移動する。動物の馬のように人が乗って操縦することもできる。ロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」を用いた歩行動作生成技術が搭載されている。
2020年3月12日まで開催されているロボット専門展示会「2022国際ロボット展」で公開されているが残念ながら、常時展示がされているわけではなく、デモの際に登場するのみ。
ブースに足を運んでも、デモ時間が合わなかったり、見る機会を逃した来場者も多いことだろう。この記事で2パターンの稼働デモを紹介する。回によって異なるパターンのデモ内容が用意されている。
馬型トランスフォームロボット 川崎重工が発表 Vol.01 農作業手伝うBex
馬型トランスフォームロボット 川崎重工が発表 Vol.02 人が乗って移動
ABOUT THE AUTHOR /
神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。