フードテックマイスター株式会社は職人の技術を機械学習するバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO」(テオ)を那須興業株式会社が運営する「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」(以下、りんどう湖ファミリー牧場)へ設置し、3月11日より焼きたてバウムクーヘンを発売することを発表した。テーマパークのTHEO導入は今回が初めてとなる。
ジャージー牛乳×THEO(テオ)のバウムクーヘン
3月11日に発売するバウムクーヘンは、りんどう湖ファミリー牧場でしか食べることができないオリジナルバウムクーヘン。バウムクーヘンにはりんどう湖ファミリー牧場が育てるジャージー種牛の濃厚で良質な牛乳と発酵バターを生地に使用し、食品添加物は使用せず、ミルクとバターのやさしい香りが広がり、口に入れるとまろやかな甘みを感じることができるバウムクーヘンに仕上げている。
THEOが設置されるりんどう湖ファミリー牧場内の「那須の恵み Mekke!」はりんどう湖ファミリー牧場の入園口にあるため、入園しなくてもTHEOの焼きたてバウムクーヘンの購入が可能。冬季休園明けの3月11日のオープンに合わせて店舗を改装し、AIバウムクーヘン職人を設置、焼きたてのバウムクーヘンで利用者をお迎えする。
AI職人「THEO」(テオ)
「THEO」(テオ)は株式会社ユーハイムが開発した、AIを搭載したバウムクーヘン専用オーブン。職人が焼く生地の焼き具合を各層ごとに画像センサーで解析することで、その技術をAIに機械学習させデータ化、無人で職人と同等レベルのバウムクーヘンを焼きあげることができる。ベテランの菓子職人のほか、ロボット工学の研究者、AIの専門家、デザイナーなど、様々なプロフェッショナルが協力し、5年がかりで誕生した。
【動画】THEOの開発ストーリー
ジャージー種牛の牛乳
日本にいる乳牛の約0.8%しか存在しない「ジャージー種牛」。りんどう湖ファミリー牧場では契約牧場にて約150頭を飼育し、飼育から牛乳の生産まで一括で管理している。ジャージー種牛はこだわりの植物性飼料を食べて飼育されているため、生乳はクセがなく、コクのある爽やかなおいしさが特徴。牛乳は乳脂肪分・タンパク質が多く含まれており、低温殺菌して成分無調整で製造され、生乳に近い風味が閉じ込められている。
那須高原りんどう湖ファミリー牧場
約30万㎡の広大な敷地と自然を生かした動物ふれあいテーマパーク。年間1,400万人以上が訪れる観光リゾート地である那須高原で、昭和40年にレジャーランドの先駆けとしてオープンし、今なお人気を誇っている。観光牧場の他、日本にいる乳牛の約0.8%しか存在しない「ジャージー牛」から採れる「ロイヤルジャージー牛乳」から加工した乳製品事業も営み、那須ブランドに認定された「ジャージー飲むヨーグルト」や「ジャージー発酵バター」をはじめとした各種乳製品を販売している。
フードテックマイスター株式会社
2020年11月に設立。株式会社ユーハイムからスピンアウトし、代表取締役社長を河本英雄氏とするベンチャー企業。お菓子や飲食のBtoB市場において、バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」をはじめ、国内外のフードテック系スタートアップ企業が持つフードテック機器の設置・貸出、商品開発から製造・販売、PR・マーケティングまでをワンストップでサポートすることを目的としている。神戸市中央区に本部を設置し、名古屋市栄に開業したBAUM HAUS内のショールーム・テストキッチン・POP-UPスタンドを拠点として活用しながら、街のお菓子屋さんやカフェ・レストランとの取り組みを始めている。また、テオのボランタリーチェーンへの導入や、テオを活用したフードトラックの事業を国内外のお菓子屋、商業施設などと多数計画している。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。