『ONE PIECE』のAIルフィが受付業務!? セコムの「バーチャル警備システム」で実現 集英社オフィスに登場

セコム株式会社と株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は株式会社集英社と東映アニメーション株式会社の協力の下、セコムが提供する「バーチャル警備システム」を活用し、人気漫画・アニメ『ONE PIECE』の主人公ルフィが「AIルフィ」として受付業務をおこなう実証実験を2022年3月24日(木)から4月15日(金)まで集英社のオフィスにて実施することを発表した。実証実験のため一般公開はない。今夏に一般向けの実証実験を予定している。


「AIルフィ」が検温を促す挨拶や道案内などを行う

今回の実証実験では『ONE PIECE』の主人公ルフィが「AIルフィ」となり、集英社で来訪者への応対や検温を促す挨拶・道案内などを行う。「AIルフィ」は来訪者が近づいたり話しかけたりすると、ルフィのイメージに合わせた動きと実際に語りかけるような合成音声により自動応答する。

集英社のオフィスで受付業務をおこなう「AIルフィ」©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

合成音声はルフィの声優を務める田中真弓さんに協力してもらい、事前に収録した学習データをもとに生成し、自然な発話を実現している。「AIルフィ」は音声合成のほか、人物検出・音声認識・対話ロジックにおいてAIを活用しており、日々の運用の中で会話のバリエーションを増やし、受付における応対の品質を向上させることができる。

集英社のオフィスで受付業務をおこなう「AIルフィ」©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

実証実験では実用化に向けた価値検証やシステムとしての課題、改善点の洗い出し、キャラクターAIのシステム開発や事業化を検討していく。また、今夏に一般向けの実証実験を予定している。


「バーチャル警備システム」について

セコムが提供する「バーチャル警備システム」は現実空間を映しこむディスプレイ一体型ミラー上に3Dモデルとして表示したバーチャルキャラクター「バーチャル警備員」が常駐警備サービスを提供するセキュリティシステム。AIを活用した警戒監視や受付業務などを「バーチャル警備員」が提供、対処や緊急対応などの業務は熟練した常駐警備員が提供する。また、クラウド制御により、どこからでもモニタリングや設定操作が可能。


DeNAは「バーチャル警備システム」において、クラウドシステムの共同開発、AIを活用した音声合成エンジン・キャラクターを提供している。この取り組みは革新的・独創的なサービス創造に向けたセコムの協働プロジェクトのブランド「SECOM DESIGN FACTORY」(セコムデザインファクトリー)から誕生した。


「SECOM DESIGN FACTORY」について

革新的・独創的なサービス創造に向けたセコムとパートナーとの戦略的な協働プロジェクトを示すブランド。広く多様な価値の中で、新たな顧客価値および社会的価値を創り出していく活動やそこから生まれた商品を表す。ロゴマークのデザインは今までなかった新しい価値を創出する“0→1”のイメージと未来へ向かって進んでいく想いを表現している。今回の「AIルフィ」の実証実験も「SECOM DESIGN FACTORY」の取り組みとして進めていく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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