ユカイ工学「ユカイなピコハンロボットキット」を新発売!ピコピコハンマーがダイナミックに動作 2台でバトルも可能

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのコミュニケーションロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学株式会社は、エデュケーションシリーズの「kurikit」(クリキット)より「ユカイなピコハンロボットキット」を2022年3月30日(水)に新発売することを発表した。価格は9,900円(税込)。


組み立ててスマホやプログラミングで遊べる

「ユカイなピコハンロボットキット」はアクリル板やタイヤ、特徴的なプラスチック製ハンマー、モーターなどのパーツから成る組み立て式のロボットキット。ロボットの頭はピコピコハンマーをベースとして作られ、組み立てたロボットはタブレットやスマートフォン画面のリモコンで簡単に操縦したり、プログラミングをして遊ぶことができる。


「ユカイなピコハンロボットキット」は高専ロボコン出身のエンジニアが、学生インターン時の課題として試作に取り組んだことをきっかけに、6年の月日を経て開発を進め、製品化。また、プログラミングを学ぶ日本全国のすべての小学生に向けた競技形式のプログラミング大会「ゼロワングランドスラム2021年度大会」(主催:一般社団法人ジュニアプログラミング推進機構)において、オンラインで開催されたブロック大会および決勝大会で、競技用ロボットとして「ユカイなピコハンロボットキット」が採用され、ロボット種目の開発協力をした。


大会の様子は3月31日(木)にテレビ東京系列6局ネットにて放送の「おはスタ」にて紹介予定。


「ユカイなピコハンロボット」の特長

ダイナミックに動作するハンマー
ロボットの頭はピコピコハンマーをベースとして作られており、自分のプログラムによって自由にロボットの首を上下に振ることができる。


簡単に操縦できるリモコン画面
ロボットを組み立てたら、リモコン画面で簡単に操縦できる。頭を上下に振ったり、前後左右に移動することができる。本体前面についているセンサーに物が当たるとカウントできるカウンターがついており、ロボットを2台用意するとカウント数を競ったバトルなども楽しめる。楽しいカウント音も数種類用意されている。


ビジュアルプログラミングでロボットを動かせる
プログラミング開発には、Scratch3.0互換のソフトウェアをロボット専用にカスタマイズ開発した環境を用意している。直感的に操作が行えるビジュアルプログラミングで、特別な専門知識がなくてもロボットを動かすソフトウェア開発にチャレンジすることができる。




遊び方3ステップ

1.説明書を見ながらパーツを組み立て、ロボットを完成させよう


2.リモコン画面で操縦しよう


3.ビジュアルプログラミングで自分のプログラムに挑戦!




「ユカイなピコハンロボット」の開発ストーリー

​学生インターンの試作から6年。高専ロボコン出身者が開発した、最も作りたかったロボットキット
ユカイ工学が毎年募集する学生エンジニアインターンプログラムの2016年夏休みに参加した和田氏。インターンの実習課題として挑戦したのが「100円均一ショップに売っている材料を使ってロボットを作り、バトルをする」というもの。その際に見つけたのが、デザインの元となったハンマーなどの材料、そして、開発した大まかな構造や機能が現在のピコハンロボットの原型となった。

2016年夏のインターンで制作されたロボットたち。手に入りやすい素材を使いながら工夫が凝らされており、実際に動き、バトルすることができる。

その後、様々なロボット開発やエデュケーションシリーズのロボットキット制作に奔走する日々を送る中、当時の思いを密かに燃やしながら開発を続けてきたのが「ユカイなピコハンロボットキット」となる。

左がインターン時に和田が制作した初代機。ハンマー以外にも卓球ボールや牛乳パック、木片など、身近な素材を使って組み立てられている。中央は開発機。

右の量産機に至るまで、ボディのアクリルの形や部材の収まり方などハードエンジニアの高岡亜輝氏によって丁寧に設計されている。また、カラーリングや顔用シール、パッケージ、その他ビジュアルに関わるデザインはデザイナーの水落裕氏が担当した。


エンジニア 和田義久 氏からのコメント

『自分が一番作りたかったロボットを作りました。これまでkurikitシリーズで作ってきたような「ユカイな生きものロボットキット」や「ユカイなぼうけんクラフトキット」などのように、自由に工作して作れるロボットも魅力ですが、「ゼロから創造するのは得意ではないけれど、ロボットやプログラミングに興味がある」という子どもたちにぜひ挑戦してもらいたいです。

スクリーン上だけのプログラミングだけでなく、自分で組み立てたリアルなロボットを目の前で動かすことを体験することで、よりソフトウェアの世界に興味を持ってくれる子どもたちが増えることを願っています。』



エンジニア 高岡亜輝 氏からのコメント

『最初の試作品は2時間で制作しました。その後、約12種類の試作を重ねてブラッシュアップし、今のピコハンに至ります。工夫した点としては、ロボットが転倒した時に、ロボットの操縦だけで起き上がれるように重心位置や形状を整えたり、ロボットが太って見えないようパーツがボディに沿う形にしたりと、バンパーだけでも6種類くらい作って検討を重ねました。また、パーツが多いのでそれぞれ組み間違いを防ぐよう意識して設計しました。他には、アクリルパーツの接合はネジではなく結束バンドにすることで適度なゆるみを出し、割れによる怪我の予防をできるようにしたところも工夫した点です。

ピコハンはセンサーは1つで希望の動きが必ずしもできるわけではないなど、完璧なロボットではないと思っています。でも、自分でプログラミングを進めるときに、どういうセンサがあるといいなとか、もっとこうだったら良いのにと思ったら、穴をあけたり接着剤で部品を付け加えたりして、どんどん試して遊んでほしいです。』



製品情報


製品名 ユカイなピコハンロボットキット
価格 9,900円(税込)
完成サイズ W250 x D150 x H200 mm(箱サイズ:W232 x D148 x H87 mm)
完成重量 約260g(電源を含まず。発送重量:約400g)
内容物 ピコピコハンマー(1個)、本体フレームパーツ(16種,計17個)、タイヤ(2個)、回転モーター(2個)、角度モーター(1個)、ココロキット+(1個)、スイッチ(1個)、コネクター(3個)、腕シート(4枚)、カプセル(2個)、結束バンド(長4+短20)、両面テープ(6枚)、ねじ(長6+短3)、ドライバー(1本)、目シール(1枚)、Welcome Guide(1枚)
電源 単4乾電池 3本 DC 4.5 V
電池付属 なし
kurikitについて 「kurikit」(クリキット)はユカイ工学が発売・提案するエデュケーションにまつわるプロダクトやプログラミング環境を総称するシリーズ名(creative=創るとkit=組み立ての材料一式、を掛け合わせた造語)。初めてのロボット製作やプログラミングの技術学習まで、ハードウェアもソフトウェアも「kurikit」の製品を通じてだれでも簡単に遊び感覚で学ぶことができる。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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