ロボコネクト対応「ハローキティロボット」を発表 受付や検温、子ども向けレク機能など提供 サンリオとNTT東日本がコラボ

株式会社サンリオと東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、NTT東日本が提供するコミュニケーションロボット向けの音声認識・音声合成サービス「ロボコネクト」に対応したハローキティのコミュニケーションロボット「ハローキティロボット」を製作した。

「ハローキティロボット」は、法人向けコミュニケーションロボットソリューションとして販売する。ハローキティの声で発話し、身振り手振りを使って人との会話をスムーズにする。高さ約33㎝の小型のデスクトップ型ロボット。

ロボコネクト対応「ハローキティロボット」 大きさ(高さ)約33cm、重さ 約1190g、対応言語は日本語 © 2022 SANRIO CO., LTD. 著作:㈱サンリオ

オフィスの受付、観光施設や駅での案内、プログラミング教育や介護施設での活用など、従来NTT東日本がロボットソリューションとして提供してきた機能に加え、今回新たに子ども向けのレクリエーション機能を備えるなど、より幅広い活用シーンに対応していく。

ロボコネクト
ロボット型の通信端末(コミュニケーションロボット)向けのクラウド型ロボットプラットフォームサービス。
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20160830_01.html




ロボコネクト対応「ハローキティロボット」誕生の背景

地方都市を中心とした労働者人口の減少など、日本国内における慢性的な人手不足の対策として、ロボットの活用ニーズが高まっている。また、新型コロナウイルス感染症の拡大や影響の長期化によって、オフィスの受付、店舗・施設等での検温、観光施設やホテル、飲食店、銀行、自治体の庁舎などにおける各種案内業務など、より幅広い生活シーンの中で、感染防止を目的とした非接触・非対面ソリューションの促進が求められている。
これらのニーズにロボット活用が望まれている。

受付ロボットとして活用(左)、子どものレクリエーションツールにロボット活用(右) © 2022 SANRIO CO., LTD. 著作:㈱サンリオ

サンリオは「エンターテイメントで人の生活時間に寄り添い、次世代の楽しさや喜びを共想していことで、創業当初からの企業理念である「みんななかよく」の達成」を目指している。60年間の歴史の中で生まれた様々なキャラクターを用いてグローバルに展開しているライセンスビジネスでは、高い認知度と「安心・安全」のイメージが定着しているキャラクターを金融機関や自治体を始めとする様々な企業や団体において、広告宣伝や情報発信等に活用されることで、地域の活性化・課題解決を行ってきた。

一方、NTT東日本では、「ロボコネクト」の技術を活用したコミュニケーションロボット「Sota」を活用し、非接触・非対面での業務効率化や人員不足の解消、サービスの向上を目的に、観光案内・施設案内や検温、オフィスの受付業務など様々なシーンでのソリューションを提供。顧客の課題解決・地域活性化を推進すると共に、更なる利用シーンや市場拡大に向け、ロボットラインナップや機能の拡充を検討してきた。

企業の受付にロボットを設置(左)、施設の入り口で検温案内(右) © 2022 SANRIO CO., LTD. 著作:㈱サンリオ

こうした背景を踏まえ、今回、多くの世代に高い認知度を持ち、愛されるキャラクターであるサンリオの「ハローキティ」と「ロボコネクト」の技術を活用したコミュニケーションロボット、ロボコネクト対応「ハローキティロボット」がコラボレーション企画として誕生した。

※「Sota®」はヴイストン株式会社の登録商標。ロボットはヴイストン株式会社及び株式会社ココロの共同製作。




「ハローキティロボット」の概要

「ハローキティロボット」はハローキティの声で発話する。人と同じように身振り手振りを使って双方向のコミュニケーションを行うことができる、小型のデスクトップ型ロボット。「ロボコネクト」に対応する付加アプリケーションを活用することで、幅広いシーンでの活用が可能となる。



主な特長

1.ハローキティの声を忠実に再現
ハローキティロボットの「声」については、ハローキティの声を収録し作成した音声合成モデルを活用。これにより発話内容に柔軟性を持たせつつ、ハローキティの声を高品質に再現可能なロボットを実現する。
音声合成技術にはNTT人間情報研究所の技術を基にしたNTTテクノクロス株式会社「FutureVoice Crayon」を活用。

2.ロボコネクト対応の多様な付加アプリケーションを活用可能
付加アプリケーションを合わせて利用することで、各種情報案内やオフィスの受付等、様々な幅広い利用シーンで活用可能。

3.顧客オリジナルのハローキティロボットにカスタマイズ可能
顧客側でハローキティロボットの発話内容や対話シナリオを自由に設定でき、ハローキティロボットのカスタマイズ可能

4.進化する案内ロボット
チャットボットで蓄積した会話の音声データを集計・分析し、顧客のニーズに合ったコンテンツを追加することで、ハローキティロボットをより利便性の高い案内役に進化させることが可能。

【対応言語】日本語
【大きさ(高さ)】約33cm 【重さ】約1190g




付加アプリケーションの種類と活用シーン


1.プレゼンテーション

Microsoft®PowerPoint®と連携し、ハローキティロボットが発話する。


<活用シーン例>
イベントやミュージアム施設、工場等での展示案内・説明補助、お客さまの来店促進、おすすめ商品のPR
*ロボコネクト基本機能で提供している「プレゼン職人」を活用
*Microsoft、PowerPointは米国Microsoft Corporationの、米国及びその他の国における登録商標


2.各種案内(施設案内・観光案内等)

タブレットとハローキティロボットが連動して、「声」「文字」「画像」で施設案内、観光案内をはじめとす様々な案内を行います。かわいいハローキティロボットにより、情報発信力・集客力アップが期待できる。
また、会話の蓄積データを分析し、顧客のニーズに合ったコンテンツを追加することで、ハローキティロボットを、より利便性の高い案内役に進化させることが可能。


<活用シーン例>
ホテル、飲食店、銀行、庁舎などでの案内
*付加アプリケーション:「ROBONAVI Lite」/株式会社コンピュータサイエンス研究所


3.AI検温

サーマルカメラと連携し、ハローキティロボットが店舗や施設スタッフの代わりに体温測定を案内。かわいいハローキティロボットにより検温の協力率向上が期待できるとともに、発熱者を検知した場合にはスタッフに即座に通知することで、感染症拡大リスクを低減する。


<活用シーン例>
オフィスや店舗等の施設での無人検温
*付加アプリケーション:「AI検温 for Sota」/株式会社ユニキャスト


4.オフィスの受付

ハローキティロボットが会社の新しい受付担当となり、来訪者をおもてなしします。ハローキティロボットがタブレットと連携して来訪者に受付手続きをご案内し、顧客の来訪を担当者へ通知。ニューノーマル時代の受付の無人化をサポートします。


<活用シーン例>
オフィスの受付
*付加アプリケーション:「Callrobo」/株式会社フューチャー・アイ


5.介護向け・子ども向けレクリエーション

ハローキティロボットがコンテンツ映像にあわせて、クイズや体操等のレクリエーションの司会・進行を実施。ハローキティロボットがレクリエーションを盛り上げ、利用者の集中力維持をサポートするとともに、スタッフのレクリエーションの企画運営における業務負担の軽減に役立たせることが可能。
また、子ども向けのレクリエーションメニューも用意しており、ハローキティロボットとゲームや紙芝居など様々な楽しい体験ができる。



<活用シーン例>
介護施設での介護レクリエーション、子ども向け施設でのレクリエーション
*付加アプリケーション:開発中


6.プログラミング学習

子どもが実際にハローキティロボットを動かしたり話しをさせるプログラミングが可能。プログラミングに苦手 意識を持つ子どもでも、キャラクターの力で楽しく学ぶことができる。


<活用シーン例>
小学校や学習塾、学童施設等でのプログラミング学習、イベントでの活用
*付加アプリケーション:「Sotaとはじめるプログラミング」/ゼッタリンクス株式会社
*実現したい内容によって、付加アプリケーションの種類が異なり、月額利用料も異なる。詳しくは要問い合わせ。




販売について

2022年8月18日から販売開始予定
※2022年4月22日より予約受付開始

■価格
月額75,900円(税込)~ ※リース契約、契約期間5年の場合
※サンリオと既存のライセンス契約がある顧客は別の提供価格となる。詳しくは要問い合わせ。

■提供条件、提供エリア
【提供条件】
・利用にはインターネット接続環境とWi-Fiサービスによる無線LAN環境が必要。
・実現したい内容によっては、オプションでアプリケーションの契約が必要となる(別途料金が発生)。
【提供エリア】
日本全国

▼予約受付はこちら
https://www.sanrio.co.jp/special/hellokittyrobot/



今後の展開

サンリオとNTT東日本は今後とも顧客のニーズを汲み取り、多くの企業や地域の課題解決に向けたサービスの改善・向上、更なる利用シーンの拡大、キャラクターロボットの拡充を検討し、引き続き皆さまに新しい体験や価値を提供していく考え。


© 2022 SANRIO CO., LTD. 著作:㈱サンリオ

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