高速バス「WILLER EXPRESS」が「点呼支援ロボット」の導入実証を開始 ロボットが乗務員の体調確認・記録簿を自動作成

高速バス「WILLER EXPRESS」を運行するWILLER EXPRESS株式会社は「点呼支援ロボット」の導入実証を2022年5月から開始したことを発表した。


WILLER EXPRESSの取り組み

WILLER EXPRESSは安心・安全な移動サービスを提供するために、かねてよりクラウド型デジタル式運行記録計「デジタコ」や眠気の予兆を検知するウェアラブルセンサー「FEELythm」」等を導入し、運行管理者が遠隔地で運行している乗務員の体調確認や運行状況をリアルタイムで把握の上安全運転を支援する等、安全管理を徹底している。また、点呼管理においても、デジタコから得られた運転データを基に乗務員個々人に対して的確な指示・指導を行う等、独自のノウハウを盛り込んだ精度の高い管理を実施している。

これらのデータを一元管理する統合管理システムの構築を目指し、導入実証を通じて点呼業務のさらなるデジタル化を推進する。また、2023年1月に開始予定とされる「自動点呼」を見据え、これまで培った安全管理のノウハウとデジタルの融合による点呼業務フローを構築する。


ナブアシストが提供する点呼支援ロボット「Tenko de unibo」

富士通Japan株式会社が提供する「ロボットAIプラットフォーム」を搭載した点呼支援ロボット「Tenko de unibo」により、事前登録した指示・伝達事項を自然な語り口調でドライバーに確実に伝える。また、顔認証やアルコール測定などの点呼結果はクラウドで管理され、各種法令法規に準じた点呼記録簿を自動作成し、運行管理者の業務平準化や負担を軽減し、適切な人数での人員配置や遠隔点呼を可能とする。


点呼支援ロボットより日々の点呼データをクラウド上で一元管理~点呼記録簿の作成を自動化することで点呼業務の精度向上と効率化を実現する。


実証の目的

1.点呼の自動化により、運行管理者による点呼と同等以上の精度を確保

2.点呼記録をデジタル化しクラウドにて一元管理することにより、データを活用したさらなる安全確保の実現

3.運行管理者の業務平準化や負担軽減、将来的な人手不足への対応

運用方法

・乗務員
乗務前・乗務後における免許証の確認、アルコールチェック、体調確認を点呼支援ロボットにて実施。

・管理者
自動作成された点呼記録簿を確認の上、乗務員個々人に対して運行業務指示等を実施。

今後について

今回の検証結果を踏まえ運用範囲や運用方法を検討するとともに、バイタルデータや車両データなど各種データの連携による最適化を検討し、統合運行管理システムの実現を目指す。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム