MSTが人協働ロボットCOBOTTAで独自の前処理自動化システムのPCR検査を7月より開始

エレクトロニクス・ライフサイエンス・⽣化学分野の受託分析サービスを行う、一般財団法人材料科学技術振興財団(MST)は、人協働ロボットを用いた独自の前処理自動化システムを導入し、同システムによる新型コロナウイルスPCR検査を2022年7月から開始することを、同年6月21日に発表した。

今回導入するシステムは、PCR検査において、検査者を感染リスクから守り作業負担を軽減することを目的に、衛生検査所として同検査を受託している同財団が企画・考案。ヤマト科学株式会社に設計・製作を委託し、株式会社デンソーウェーブ社製の人協働ロボットCOBOTTAを用いて実現したものだ。

同システムが担う工程の品質・精度を確保するため、検査者の作業動作を解析し、クロス汚染を回避するための注意点をシステムに反映。加えて、二次元コードによる検体管理を行い、トレーサビリティを確保した。

同財団は、今後もPCR検査サービスを通じ、コロナ禍における国民生活および経済活動の維持・活性化に貢献していくと述べている。




PCR検査前処理自動化システムの特徴

同システムは、ClassⅡ安全キャビネット(作業者、試料、環境の保護を目的とする換気型の安全キャビネット)内に設置した3台のCOBOTTAにより、検査者による前処理作業を忠実に再現可能。形状の異なる数種類の検体採取チューブに対応しており、1日160検体~320検体となる【3分/検体】の処理能力を有する。メンテナンス性にも優れており、安全キャビネット内に収まる省スペース設計となっている。


■【動画】COBOTTA – your personal assistant

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ロボスタ編集部

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