Activ8「アバター共生社会」プロジェクトのオフィシャル2D-CGアバター「ジェネ」を制作 実証実験を重ねて実用化を目指す

バーチャルタレントのプロデュース・企画・運営事業を展開するActiv8株式会社は、名古屋工業大学大学院工学研究科と大阪大学大学院基礎工学研究科の共同プロジェクトである「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」(アバター共生社会)プロジェクトのオフィシャル2D-CGアバター「ジェネ」を制作したことを発表した。


2D-CGアバター「ジェネ」

「ジェネ」は子どもや若年層にとって親しみの深いアニメ調の表現で、老若男女誰からも親しまれるように、中性的で優しい顔立ちを目指して制作された。アニメ調の豊かな表情および動作表現を持つモデルであり、ノートPCやスマートデバイスなどの端末で軽快に動作する。案内対話や接客対話、傾聴対話といった多様な対話タスクのための表現をカバーする34種のCGらしい表情豊かな会話アクションを備えるほか、音声信号と同期した自動リップシンクやフェイストラッキングのための顔パーツの詳細な変形パターンが定義されており、自律動作モードとアバターモードの両方において大きな存在感とリアルな生命感、豊かな表現を実現する。





共同制作の背景

コロナ禍においてコミュニケーションのオンライン化が進み、モニターを介したテレコミュニケーションが急速に浸透する中、内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」におけるムーンショット目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」の達成に向けた研究開発プロジェクトのテーマの1つとして“アバター共生社会の実現”が掲げられている。

名古屋工業大学大学院工学研究科 李晃伸教授らの研究グループでは、大阪大学大学院基礎工学研究科 石黒浩教授がプロジェクトマネージャーを務める「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」の研究開発の一環として、画面の中にありながら人と自然に会話できるリアリティと生命感を持つCGアバター(CG-CA)の開発を進めている。特に人工知能技術を用いて自動対応する「自律動作モード」と、オペレータが遠隔地から操作しつつ会話を行う「アバターモード」をシームレスに融合したシステムの研究開発を積極的に行っている。

今回、CGアバターの実用化を目指すにあたり、自律動作モードとアバターモードどちらでも違和感のないデザインを開発する必要があった。そこで、これまで「生きる世界の選択肢を増やす」をミッションに、バーチャルタレントのプロデュース事業を手がけてきたActiv8の知見を活かし、老若男女に受け入れられやすいアバターの共同開発に着手した。


今後の展望

2D-CGアバター「ジェネ」は「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」(アバター共生社会)プロジェクトで開発中の基盤システムと合わせて、多くの実証実験を重ねて、実用化を目指す。


Activ8について

Activ8は「生きる世界の選択肢を増やす」をミッションに、メタバースエンターテインメント事業を展開する2016年創業のスタートアップ企業。SFの世界を現代社会に実装する、シンギュラリティの到来を彷彿とさせるエンターテインメントを開拓し、メタバース×エンターテインメント領域で日本発、世界中を魅了する会社を目指している。創業からバーチャルYouTuberを生み出し、バーチャルアーティストのプロデュースからXRライブの企画・制作まで展開するパイオニアとして、業界をリードしている。メタバースファーストなエンターテインメントのビジネス立案〜企画・実制作まで、自社スタジオを活用してワンストップで行える事が同社の強み。すでに世界的に有名な自社IPも保持し、これらの知見を活かして今後もメタバースファーストなIPのプロデュースを行っていく。

関連サイト
Activ8株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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