THK ロボットの関節機構に適した回転モジュール「RMR」の受注開始 減速機、モータ、エンコーダ、ブレーキなどの要素を一体化

THK株式会社はロボットの関節機構に適したモジュール型のアクチュエータとして、回転モジュール「RMR」の受注を開始することを発表した。

回転モジュール「RMR」は剛性に優れたTHK製のクロスローラーリングを回転機構の主軸受とし、さらにロボットの関節部には欠かせない減速機、モータ、エンコーダ、ブレーキなどの要素を一体化したロボットの関節機構に適したアクチュエータ。ロボットの関節部に必要なメカ要素がすべて備わっているため、そこにアーム部品や直動モジュールを自由自在に組合わせることで、幅広い設備に適したユーザー独自のロボット設計が可能となる。


回転モジュール「RMR」の提供背景

近年、ロボット活用の場面は急速に多様化する一方で、要求される仕様に対して既製のロボットがマッチしないケースが少なくない。それはロボットがハイスペックゆえの問題であったり、仕様要求を満たせずに大掛かりな改造が必要であったりと理由は様々。そこでTHKはロボットの導入効果の最大化を図るべく、ユーザー自身でロボットに必要な仕様を合理的に設計・構築するため、回転モジュール「RMR」の提供を開始する。

「RMR」をアーム部品、直動モジュールと単に組み合わせることにとどまらず、回転部の軸数、アームのリーチ長、可搬重量など様々な仕様に合わせて自由自在にメカ要素を設計し、理想に適したロボット構築が簡単に行える。また、ロボットの設計・構築まで手が回らないユーザーには、希望の要求仕様に合わせて制御機器まで含む装置の提案をTHKグループで幅広く対応することも可能。

「RMR」のラインナップは#10 #30 #50 #70の4種類。FA自動化工程はもちろんのこと、物流業界や三品業界(食品/医薬品/化粧品)での活用ニーズも見込まれるほか、あらゆる市場の自動化ニーズに貢献する。


回転モジュール「RMR」の特長

一体型モジュール
減速機、モータ、エンコーダ、ブレーキなどの要素をモジュールとして一体化にすることで、イチから部品選定/設計/組立をする必要が無くなり、その分の工数を削減することが可能。

高許容モーメント
剛性に優れたTHK製のクロスローラーリングを回転機構の主軸受とすることで、大きなモーメントを負荷することが可能。

中空構造
中空構造により配線ケーブルやチューブ等の取り回し性が高く、構造の簡略化/省配線化に優れている。

ドライバ別置き
制御ドライバは「RMR」とは別置きにし、本体全長をよりコンパクトに設計。また、「RMR」本体と制御ドライバをそれぞれ独立させることで配置の自由度が向上した。

関連サイト
THK株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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