毎時1,400枚のトレイを無人洗浄するロボットシステム「crewbo トレイ system」を展示開始 チトセロボティクス

株式会社チトセロボティクスはホバート・ジャパン株式会社舞浜センターにて、トレイ洗浄作業を無人化・自動化するロボット「crewbo トレイ system」(クルーボ)の実機展示を8月より開始したことを発表した。

「crewbo トレイ system」は強力、高性能な食器洗浄機を提供するホバート製コンベア食洗機にチトセロボティクスのロボットシステムを連結することで、毎時1,400枚のトレイを洗浄する自動化ソリューション。人間よりも素早く、人間よりも長時間、高い品質の業務を継続して提供する。


トレイ洗浄ロボット「crewbo トレイ system」展示の背景

昨今、コロナ禍から回復しつつあるフードコートやテーマパーク、社内食堂などでは、利用者増加に対して、パート・アルバイトなどの作業者確保に苦戦している企業が多くある。採用難だけではなく、採用広告費などの媒体費用も大きな課題。こうした企業から採用費がかからず、淡々と作業を継続できるロボットシステムについての引き合いが増加している。また、稼働するロボットシステムの実機を見学したいという声に応えるべくロボット展示を開始した。

展示しているロボットシステム

トレイ洗浄作業に特化したロボットシステムを構築した背景として、近年フードコートなどの大人数への食品提供現場において作業者削減を目的としたディスポーザブル食器(ディスポ食器とも呼ばれる=使い捨て食器のこと)の活用が広がっている。こうしたディスポ食器は容器が紙製あるいは発泡スチロール製であり、強度が高くない。そこで高強度のトレイに配置して提供することが多く、トレイの洗浄作業が多くなっており、作業の無人化・自動化を模索する企業が増加した。



トレイ洗浄ロボット「crewbo トレイ system」の特徴

既設洗浄機の隣に設置して使い始められる無人洗浄回収システム
展示しているロボットシステムは毎時1,400枚の使用済みトレイをピッキングして、フライト食洗機に投入し、食洗機から洗い上がったトレイを回収することで、洗浄作業を無人化・自動化する。人間作業者よりも速く、安定して作業を継続することができ、厨房の無人化・省人化に貢献する。

展示しているロボットシステム

ロボットシステム平面図
商品名 crewbo トレイ system
内容物 ロボット、制御盤、ハンド、各種セン
設置作業時間 約3時間(現場作業時間。各種要件定義等に別途日数がかかる)
価格 880万円/台〜
crewbo systemについて crewbo systemは従来のロボットとは異なり、面倒なキャリブレーションやティーチングなしで使えるロボットシステム。食器洗浄やトレイ洗浄、食品盛り付けなどの食関連作業の省人化や、物流での仕分け、種まき作業の自動化などさまざまな「ロボット労働力」としてラインナップを拡げている。
ホームページ https://system.crewbo.io/



株式会社チトセロボティクスについて

「未来のはたらくをデザインする」をミッションに掲げ、ロボット労働力を活用した生産性の高い社会づくりをすすめるロボットスタートアップ。同社で発明したロボット制御技術を中核とし、ロボットプログラミングソフトウェア「crewbo studio」と、現場の人手不足を補うロボット労働力を提供する「crewbo system」を開発・販売している。食産業の単調作業・物流倉庫の搬送作業・工場の組立作業といった人手作業が多すぎる現場に対して、ロボット技術による自動化ソリューションを提供する。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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