自律移動ロボットの「つくばチャレンジ2022」チェックポイント通過や探索対象発見などの課題に挑戦

つくば市は自律移動ロボットの「つくばチャレンジ2022」開催することを発表した。同チャレンジでは小学生・中学生・高校生を対象とした運営体験者を募集する。運営委員の一員となり、「どのようにしてロボットが自走しているのか」「なぜ壁や動いている車にぶつからずに走行できるのか」などについて、筑波大学等の専門家から直接話を聞くことができる。


共通の課題に対して実世界でしっかり動くロボットを作る

「つくばチャレンジ」は2007年から毎年実施している、つくば市内の市街地で移動ロボットが自律走行する技術チャレンジ。人々が普段使っている実環境(リアルワールド)における自律走行技術の進歩を目的とし、研究者と地域が協力して行う先端技術への挑戦と公開実験の場。様々な組織の研究者が移動ロボットを開発して実験を行い、その結果と経験を互いに共有することにより、技術レベルの向上を目指す。また、ロボット技術の現状を一般の人達に見てもらい、正しい理解を得ることも目的としている。

つくばチャレンジは順位をつける競争の場ではない。よって、課題達成の評価に順位をつけず賞金もない。つくばチャレンジ全体としての実験をチーム同士で協力することで運営をしていく。


コース全体
見どころ紹介
つくば市街地のコースを自律移動ロボットが走行し、チェックポイント通過や探索対象発見などの課題に挑戦している。

・最高速度6km/hで自律走行
ロボットは周囲の状況を認識して、歩行者や障害物を避けて進む。

・チェックポイント通過
公園内の5ヶ所程度のチェックポイントを通過し、かつ経路封鎖の看板を認識して迂回する。

・探索対象発見、信号認識横断
人に見立てたマネキンを探索したり、信号を認識して横断歩道を渡ったりする。


「つくばチャレンジ」開催概要

つくばチャレンジは競争ではない。ロボット研究者が共通の「課題」に対して実世界でしっかり動くロボットを作ることにチャレンジしている(課題は必須課題と選択課題がある)。見学は自由で、参加チームへの質問も自由に行える。

実験走行 ※10時~16時までの間、実験走行を見学することができる。
10月1日(土)、10月22日(土)、10月23日(日)、11月6日(日)、11月18日(金)、11月19日(土)
本走行 11月20日(日)
11時30分開会式(予定)
※時間は変動する可能性がある。
場所 つくば市役所から研究学園駅前公園周辺
スポンサー ゴールド
株式会社CodeEye Robotics
LONBY株式会社
オリエンタルモーター株式会社
ソフトバンク株式会社/ALES株式会社
ヤトロ電子株式会社 

シルバー
株式会社Doog
SEQSENSE株式会社
株式会社ティアフォー

ブロンズ
ARAV株式会社
キャタピラージャパン合同会社
株式会社データ変換研究所
セイコーエプソン株式会社
株式会社GxP
日立建機株式会社
北陽電機株式会社
株式会社マップフォー


小学生・中学生・高校生を対象とした運営体験者を募集

次代の科学技術の担い手を育てる「つくばチャレンジ」において、子ども達がロボットを身近に感じることができる運営体験会を開催する。体験会では運営委員の一員となり、「どのようにしてロボットが自走しているのか」「なぜ壁や動いている車にぶつからずに走行できるのか」などについて、筑波大学等の専門家から直接話を聞くことができる。

運営体験会の様子
対象・日程 中学生・高校生:令和4年10月22日(土)、11月6日(日)
小学5・6年生:令和4年10月1日(土)、10月23日(日)、11月19日(土)
※市内在住・在学者が対象。
※各回6名。応募多数の場合は抽選。
※会場内走行エリアは見学自由。
内容 実行委員・参加チームミーティング、安全チェック、確認走行、バックヤード訪問、横断歩道・公園で自律走行見学など
応募方法・詳細 https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/robot/1018110.html

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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