CuboRex、電動クローラユニットの新モデル「CuGoV4」発売 防水性能/コンパクト性を向上/フレーム構造やモーターを変更

株式会社CuboRexは、電動クローラユニット「CuGo」シリーズの新モデル「CuGoV4」を2022年12月9日より販売することを発表した。「CuGo」シリーズは、ロボット開発者がテスト機をスピーディに研究・開発するために提供しているテスト用電動クローラユニット製品。従来パーツ化されていなかったキャタピラ部分を組み立て可能なキットとして製品化した。不整地産業向けの「足周り」パーツとして、農業や土木の運搬・点検ロボット等、凸凹が多く人が作業しづらい不整地での作業自動化を目指した研究開発に利用されている。
「CuGoV4」の1ユニットの価格は269,500円(税込)。



【特徴】
・小型ながら高い走破性で農地や瓦礫での走行が可能
・コンパクトな車体
・カスタムが容易(フレーム構造やモーターの変更など)

同社は、開発者の自由度を高めるため、屋外走行ロボットを開発者自身で自由に構築する従来モデル「CuGo V3」を提供してきた。累計販売700台を超え、順調に市場を拡大する中で、防水性能の向上や不整地でより安定した走行できる製品の要望が多く寄せられた。
「CuGo」が持つ本来のミッションである、「作りたいモノを早く、安く、簡単に、スピーディに移動ロボットを開発できる」選択肢や幅を実現させるために「CuGoV4」の開発にいたったという。


電動クローラユニット「CuGo」について
不整地産業向けロボットの「足回り」になる電動キャタピラキット。
1. 組み立てるだけのキット化された電動クローラ(キャタピラ)
2. 組み立てて取り付けるだけで、産業用ロボットを制作可能
3. アイデア次第で様々なロボットに応用(自動運搬ロボット等)

「CuGoV4」を使用した組込活用事例「遠隔操作ロボット」




「CuGoV4」変更点と特長



防水性能の向上

モーターの位置を従来の位置よりも高く設定し、またモーターを防水性の高いものに変更した。


機体の長さの変更

従来のCuGoV3よりも約1.3倍の長さにし、下部にボギー機構を搭載することで、上下振動を減らし、より悪路走行に適した機体に仕上げた。


今後の展開

同社は「今後も、安価で、届いてすぐにロボットが制作できる電動クローラユニットとして、移動ロボット開発の実現及び普及を目指してまいります。また、人力による運搬や作業負担を減らす移動ロボットを簡単に作れるCuGoは、現在多く活用されているスマート農業以外にも土木等スマートコンストラクション分野、また人が入れない災害現場など幅広く活用可能と考えられます。CuboRexはあらゆる不整地産業での移動ロボット化に対応可能にするため、CuGoの日本製モーターを利用した高耐久な新型開発を進めてまいります。また、ROS向けキットやカスタムクローラーベルトの開発も進め、不整地産業において、利用者自身が欲しい物を作り、利用することが当たり前となった社会の実現を目指します」と語っている。


「CuGoV4」の主な仕様

【主な仕様】
・サイズL580×D151×H250mm
・重量10kg
・定格出力100W
・電源DC24V
・耐荷重80kg (2ユニット使用時)
・速度:2.2km/h

【使用事例】
・農業用ロボットや運搬機
・レスキューロボットの開発実験機
・移動ロボットの実験機

【価格】
269,500円(税込)※1ユニット当たりの値段

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