家族コンパニオンロボット『Enabot EBO X』発表 自律移動して見守り、危険通知やビデオ通話、Alexa連携、ハーマン製スピーカー搭載

ファミリーロボット開発のスタートアップ企業の「Enabot」は1月4日、同社の新しいファミリーロボットコンパニオン『EBO X』が「CES 2023」で「スマートホーム」と「ロボティクス」の2つの製品カテゴリーにおいて「Innovation Awards Honoree」に選ばれたと発表した。
『EBO X』は、V-SLAMでマッピングして自律移動機能を持ち、ユーザーの顔認識や追尾、Alexaと連携したスマートホーム制御機能、ハーマン製スピーカーによる高音質な音楽再生機能等を搭載する。また、カメラやマイクアレイも搭載し、家族の危険検知、遠隔操作での見守り(子どもやペットの映像での状況確認)、ビデオ通話などの機能も持つ。発売予定は2023年第2四半期。価格は148,900円を予定。


EBO Xは1月5日から8日までネバダ州ラスベガスで開催されている「CES 2023」で正式に発表され、展示される。(以下、プレスリリースより、画像は公式動画よりキャプチャー)





ホームセキュリティーとヘルスアラートシステム

『EBO X』は、オートナビゲーションとAI顔認識技術を搭載し、「スマートなガーディアン」として位置付けられているという。


EBO Xは、V-SLAMテクノロジーを使用して家屋を素早く正確にマッピングできるため、正確なエリア分割と管理を可能にする。


音声操作でユーザーを追尾したり、骨格検知機能で姿勢を判断することができる。



高齢者転倒アラート(Elderly Fall Alert)は、ジェスチャー検査アルゴリズムを通じて高齢者が転倒したかどうかを自動で判断することができる。


EBO Xが祖父の転倒を父親に通知したが、実際は犬を撮影するためだったと解って、ひと安心

また特定のエリア侵入アラート(Certain Areas Intrusion Alert)は、ユーザーが内部マップ上の場所を立ち入り禁止エリアとしてマークし、子供などの誰かが許可なくこのエリアに入るとアラートを送信することができる。

バーチャルフェンシング。この領域に子どもなどが近付くと通知する


また、EBO Xは、マイクロホンアレー(マイク4基)を搭載し、信頼性の高い遠距離音センサーも装備している。子供が泣いていたり、家にいる誰かが緊急事態に遭遇して「助け」を求めていたりすれば、EBO Xはそれを検知し、ユーザーへのアプリ呼び出し機能を発動するとしている。




リモート通信機能

EBO Homeアプリと4K固定カメラ(カメラをOFFしてボディに物理収容可能)を使用すると、EBO Xは、複数の家族が同時にログインしてオンラインでチャットが可能になる。EBO Xの視点からお互いを見て会話することができる。さらに、ユーザーは、EBO Xによって音声メッセージに変換されるテキストメッセージを入力してメッセージを残すこともできる。




ホームエンターテイメント体験

インタラクティブなコンパニオンを実現するため、EBO XはAlexa連携機能を搭載、高音質のスピーカー(ハーマン製)、エキサイティングな照明効果を駆使して、家族に楽しみを提供するという。



EBO Xは、スマートホームなどIoTデバイスを制御するAlexaサービスに容易に接続できる。音楽をストリーミングする際には、Harman AudioEFXを搭載した専用スピーカーが高音質のオーディオ機能を提供する。また、ダイナミックな照明効果は、曲のリズムや環境の変化に合わせて変化する。

自律移動時の落下防止

自動充電機能

動画で動作や機能がチェックできる。

■Enabot EBO X Family Robot Companion, Your Smart Guardian.

関連サイト
Enabotのウェブサイト

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