受付ロボット「Mini」、話題の「ChatGPT」と連動可能に 想定するユースケースを公開 OrionStar Robotics

2022年11月30日にリリースされた、話題のAI「ChatGPT」は様々な業界に大きな影響を与えつつある。ロボット業界でも展開しており、特にレストランや介護施設、図書館などの施設により高品質な対話サービスを提供することが期待されている。

この流れを受け、新世代のサービスロボットを提供する、オリオンスターロボティクス(OrionStar Robotics)株式会社は、同社が開発した受付ロボット「Mini」が、ブラジル代理店の二次開発により「ChatGPT」と連動し、コミュニケーション能力を飛躍し、より多くのシナリオで高品質なサービスを提供可能になったことを、2023年2月16日に発表した。

同社は「受付ロボットMiniが「ChatGPT」と連動したことで、より多くのシナリオに適用できることが期待している」と述べている。また、同社の他のサービスロボットにも連動を予定しており、更に質の高いサービスを提供していくとのことだ。


ChatGPT連動の効果

来訪者に施設内の受付、案内をする受付ロボットは、標準化または高品質な対応により従業員が重労働から解放できる。同社のMiniは、既にGoogle Cloudが搭載されているため、ChatGPTと連動する場合はChatGPTを既存のサービスに集成することになる。同AIが連動することで、より魅力的な応答を生成して人間のような自然な会話ができるようになり、「案内」「巡回」など機能を踏まえ「本当に便利」「本当に使いやすい」「本当にシンプル」な、より幅広いシナリオでも利用できるロボットソリューションを実現可能にした。




「ChatGPT」AI搭載Miniの活用例
図書館 自分が欲しい本をすばやく見つけたり、関連本も読者に推奨することや、図書館に関する質問にも回答可能。図書館の顧客により良いサービスを提供することができる。また、音声対話にて「マンガの棚はどこ?」と尋ねることで、Miniが回答し、経路を案内することも可能だ。
介護施設 高齢者のコミュニケーションのニーズをより効果的に満たすことで、生活の質を向上させ、高齢者がスマートフォンを使用する不便さの問題を効果的に解決することが可能となる。
観光地 観光地をより迅速かつ効果的に伝えることが可能。観光客が旅行ルートを計画し、ユーザーにタイムリーにフィードバックを提供するのをより適切に支援でき、観光客向けのサービスレベルを向上させることができる。例えば、ロボットが子供に話しかけることで、普段さほど興味を示さない文化や歴史的建造物の説明にも、子供が興味を持つようになる可能性は十分にある。

ChatGPTと連動後の会話

ChatGPTと連動後の会話

                   

受付・案内ロボット「Mini」

Miniは受付・案内用のロボットだ。優れた音声機能とビックサイズの高品質画面が特長の同ロボットは、多様な受付ニーズに対応できる。




インタラクション機能

独自開発した音声機能と視覚機能により、最高のインタラクション体験が保証される。Miniは人を検知し、主動的に挨拶したり、やりとりをすることが可能だ。


モビリティ

Miniが通過できる最小の通路幅は55cmで、複雑な環境でもスマートに走行線路を算出できる。


複数台連携作業

複数台のMiniを連携させて稼働する場合は、お互いのタスクやIDによって優先順位を決めるため、滞在や衝突の心配がない。

Mini詳細ページ(公式サイト内):https://jp.orionstar.com/mini.html

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ロボスタ編集部

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