湯本富士屋ホテルにAFS配膳ロボットα8号(通称:アルファエイト)を2台導入 5つの特長を紹介
株式会社アルファクス・フード・システムは神奈川県の「令和4年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」において湯本富士屋ホテルでロボットの導入実証実験を実施し、配膳AIロボットα8号機(通称:アルファエイト)を2台導入した。
今回の導入は湯本富士屋ホテルにおいて導入実証を実施したロボットの中で、2023年3月9日時点で唯一の導入事例となっている。
「令和4年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」の取組と効果検証結果
生活支援ロボットの実用化や普及・活用を推進している神奈川県は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に資する生活支援ロボットの実装に意欲的に取り組む施設4カ所に対して、「令和4年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」として県が課題を解決する生活支援ロボット11種類を選定。令和5年3月までにロボットの導入実証及び効果検証後、実装を検討する取組を行った。
これに伴い2023年2月28日に神奈川県、株式会社NTTデータ経営研究所、モノづくり日本会議が主催したセミナー『ロボット活用の最前線~神奈川県「新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業報告」~』では、今回のロボット導入実証の効果検証の結果が報告された。
100m超の厨房間の料理搬送業務に効果大
その中でロボット導入実証の効果検証の結果で特に効果があったのは「100m超に及ぶ厨房間のバックヤードでの料理搬送業務」としており、これの業務を配膳ロボットα8号機2台に置き換えたところ、1カ月間で432分(7時間12分)の料理搬送時間を削減、これは営業時間の約23%に当たる搬送時間の削減にあたると報告され、従業員へのアンケートでも88%が手間の削減にロボットが役に立ったと回答したと紹介された。
配膳ロボットα8号機(通称:アルファエイト)の特徴
特徴1:ハイブリッド自律走行システム
α8号機は、従来のお食事の配膳・下げ膳の機能で、より店舗運営に即した走行システムを標準化
特徴2:環境を独自に把握し、ルートの選択やスピードの可変設定が可能
α8号機は、「走行エリア内で人の動線とクロスするような場所では0.3m/秒で走行し、それ以外の場所では1.0m/秒で走る」など走行速度に変化を設けることが可能。
特徴3:非接触や業務の効率化のサポートに加え、コミュニケーションモード搭載
α8号機には、これまでの配膳ロボットにはなかった「コミュニケーションモード」を搭載。「販促」や「告知」機能が強化。モード選択により誕生日を祝いながら配膳を行ったり、オープン時や閑散時間帯では店頭でお客様を呼び込んだりするパフォーマンスを行うことも可能。
特徴4:最大4段設置された配膳トレイで8台同時に運用可能(32か所への連続配膳可能)
配膳トレイは、最大4段まで設置、最大4ヶ所に連続配膳することが可能。8台の同時運用が可能(理論上は30台以上稼働可能)。配膳ボックスは脱着式で衛生面にこだわり、開放型・配膳ボックス型の両方での運用が可能。
特徴5:足回りも強化し段差1.0cm以下でのスムーズな運用が可能
足回りも強化し段差1.0cm以下での段差運用を可能。