日本語対応したGoogle「Bard」「ChatGPT」と生成系AI対決 同じ質問で比較してみた 驚愕の回答も

グーグルは現地時間の2023年5月10日、開発者向けイベント「Google I/O 2023」を開催し、その中で生成系AIを活用したチャットボット「Bard」が日本でも利用可能になったことを発表した。


対話型生成系AIでは「ChatGPT」が話題で大きく先行している。Googleの「Bard」がどこまで迫れるか、はたまたより優れた回答を提供してくれるのか。早速同じ質問をして比較してみた。


自分の町を紹介する 30 秒の短編動画の構成を考えて

まずは、「Bard」が質問のサンプルとして掲載している「自分の町を紹介する 30 秒の短編動画の構成を考えて」を質問してみた。(いずれも回答の原文まま)

自分の町を紹介する 30 秒の短編動画の構成を考えて

Bard

町の紹介ビデオの30秒構成例をご紹介します。
ビデオは町の静止画で始まり、ナレーターが町の名前とその場所を紹介します。
次に、町のさまざまな場所の短い動画が続きます。これには、有名なランドマーク、公園、レストラン、ショップが含まれる場合があります。
ナレーターはビデオをナレーションし、町の魅力を説明します。町は住み、働き、家族を育てるのに最適な場所です。また、訪れるのに最適な場所であり、誰もが楽しめるものがあります。
ビデオは、町の活気ある通りの短い動画で終わり、人々が歩いたり、買い物をしたり、食事をしたりしています。ナレーターは、町が訪れる人にも住む人にとっても素晴らしい場所であると結論付けます。

ChatGPT

はい、おっしゃる通りですね。自分の町を紹介する30秒の短編動画の構成についてアイデアをお伝えします。

オープニング:町の名前とロゴが映し出される
メインストリート:繁華街や商店街の風景を映し出す
自然:町にある公園や海岸、山々などの自然の美しさを映し出す
施設:図書館や美術館、博物館などの文化施設を紹介する
食文化:有名な飲食店や地元の特産品を紹介する
クロージング:町の景色やロゴが再度映し出され、エンディングとなる

以上が、自分の町を紹介する30秒の短編動画の構成案です。それぞれのシーンで鮮やかな映像と簡潔なテキストを使用し、視聴者に町の魅力を伝えるように工夫してみてください



ChatGPTは箇条書きで提示してくれる傾向があり、それが内容のわかりやすさにも繋がっている。ChatGPTが自然、文化施設、食文化にフォーカスしているのに対して、「Bard」は「働き、家族を育てるのに最適な場所」にもフォーカスするように提案している。




「ロボスタ」について教えて

次に「ロボスタについて教えて」と質問してみたが、データの最新度の違いからだろう、大きく異なる回答が出てきた。

Bard

ロボスタは、ロボット、スマートスピーカー、AI、IoT など、ICT の最新情報に特化して発信を行なうロボット情報 WEB マガジンです。 2014 年から運営されており、月間ページビュー 80 万 PV 超、ユニークユーザー 50 万超、メルマガ読者 11,000 人超、Facebook ページの登録 2.5 万人超と、ロボットメディアとしては国内最大級の規模を誇ります。

ロボスタでは、国内外の最新ニュース、イベント情報、最新技術の解説、各種製品やサービスのレビュー、アプリ/スキルレビューなど、業界に関するあらゆる情報を日々発信しています。 また、関連サービスとして、国内最大級のロボット検索・情報サイト「ロボットデータベース」も公開中です。

ロボスタは、ロボット業界の最新情報をいち早くキャッチしたい方、ロボットに関する知識を深めたい方、ロボット業界で働きたい方などにおすすめのメディアです。

ChatGPT

「ロボスタ (Robusta)」とは、コーヒーの品種の一つで、主にアジア地域で栽培されています。

ロボスタは、一般的な高級コーヒー豆であるアラビカ種に比べ、酸味が少なく、苦味が強く、ボディが濃厚であるという特徴があります。そのため、エスプレッソやカプチーノなどのミルク系の飲み物によく用いられます。

また、ロボスタはアラビカ種に比べ、耐病性が高く、収量が多いという特徴があります。そのため、価格が安く、量産に向いているとされています。

ただし、ロボスタはアラビカ種に比べ、品質が劣るという偏見があるため、コーヒー愛好家の中には好まれない傾向があります。しかし、最近では、ロボスタの品質も向上し、多くのコーヒー生産国で栽培が行われています。



アクセス数やPV数はさておき、「Bard」ではロボスタの概要についてはほぼ正確で、公には公開していないメルマガの会員数まで情報提供している。
一方「ChatGPT」はどうなっちゃってるのか意味がわからない回答になっている。ちなみに前回「ChatGPT」にロボスタについて聞いた時には「ロボスタはロボットとロブスターの造語で、ロボットのように動くロボットのこと」だった。


山手線の終着駅はどこ?

「山手線の終着駅はどこだろう?」の質問には若干回答が分かれた。Bardは「田端」、ChatGPTは「品川」と回答している。

Bard

山手線の終着駅は田端駅です。山手線は正式には環状線ではなく、品川駅を起点に渋谷、新宿、池袋を通って田端駅が終点となる延長20.6キロの路線です。田端から東京までは東北本線、東京から品川までは東海道本線となります。

ChatGPT

山手線の終着駅は、東京都港区の「品川駅」です。山手線は、東京都内を15の駅をめぐって、約35.5kmの距離を走る、日本を代表する環状線の一つです。品川駅は、JR東日本の山手線のほか、京浜東北線や東海道本線、東海道新幹線などの主要な鉄道路線が乗り入れる、東京都内でも重要なターミナル駅の一つです。品川駅周辺には、多くのビジネスホテルや商業施設があり、交通の要所として多くの人々が行き交っています。


量子コンピュータとは? その特長とデメリットは?

量子コンピュータとは? その特長とデメリットは? 小学生向けの言葉で説明してください

Bard

量子コンピュータは、量子力学の法則を使って計算をするコンピュータです。従来のコンピュータは「ビット」と呼ばれる単位でデータを扱いますが、量子コンピュータは「量子ビット」と呼ばれる単位でデータを扱います。量子ビットは、0と1の両方の状態を同時に持つことができるため、従来のコンピュータよりもはるかに高速な計算を行うことができます。

量子コンピュータには、次のような特徴があります。

従来のコンピュータよりもはるかに高速な計算を行うことができます。
従来のコンピュータでは解くことが困難な問題を解くことができます。
新しいアルゴリズムやアプリケーションを開発することができます。

量子コンピュータには、次のようなデメリットもあります。

まだ開発の初期段階であり、実用化には時間がかかります。
量子コンピュータを製造するには、高価な設備が必要になります。
量子コンピュータはノイズに敏感であり、ノイズの影響を受けやすいです。
量子コンピュータは、まだ開発の初期段階ですが、様々な分野に革命をもたらす可能性があります。例えば、金融工学、材料科学、創薬などです。今後の量子コンピュータの開発が期待されます。

量子コンピュータは、とてもすごいコンピュータです。私たちの生活をもっと便利に、もっと豊かにしてくれることでしょう。

ChatGPT

量子コンピュータは、通常のコンピュータとは違って、量子力学の原理を使って情報を処理するコンピュータのことです。

量子コンピュータは、通常のコンピュータよりも膨大な計算を短時間で行うことができます。また、複雑な問題を解くことが得意で、セキュリティーに強いといった特長があります。

しかし、量子コンピュータにはデメリットもあります。一つは、量子コンピュータはとてもデリケートで、外部の影響を受けやすいため、誤作動する可能性があることです。また、量子コンピュータの開発や保守には高度な技術や設備が必要であり、コストが高くなるという点もあります。

簡単に言えば、量子コンピュータは通常のコンピュータよりもたくさんの計算を短い時間で処理できますが、故障しやすいためにメンテナンスに時間とお金がかかる、ということです。


日本の物価高騰を止める方法を教えてください

Bard

日本の物価高騰を止めるためには、いくつかの対策が必要になるでしょう。

まず、物価高騰の原因となっている要因を特定する必要があります。物価高騰の原因は、原油価格の上昇や円安など、さまざまです。原因を特定することで、効果的な対策を講じることができるようになります。

次に、物価高騰の原因となっている要因に対策を講じます。例えば、原油価格の上昇に対応するために、原油価格の補助を行うなどの対策を講じることができます。

最後に、物価高騰の影響を受ける人々への支援を行う必要があります。物価高騰の影響を受ける人々は、低所得者や高齢者など、社会的に弱い立場にある人々が少なくありません。これらの人々への支援を行うことで、物価高騰の影響を緩和することができます。

日本の物価高騰は、短期的に解決できる問題ではありません。しかし、上記のような対策を講じることで、物価高騰を抑制し、日本の経済を安定させることができるでしょう。

ChatGPT

日本の物価高騰を止めるためには、複数のアプローチが必要ですが、以下にいくつかの方法を挙げてみます。

経済政策の改善
物価が上がる主な原因は、経済成長に伴う需要の増加や、原材料やエネルギーなどのコストの上昇などがあります。こうした原因に対応するために、政府は経済政策を改善する必要があります。例えば、中央銀行が金融政策を調整してインフレーションを抑制すること、税制の改革や補助金の削減などを行うことが考えられます。

生産性の向上
物価の上昇には、生産コストの上昇も大きく関与しています。こうした生産コストの上昇を抑制するために、企業は生産性の向上を図ることが必要です。例えば、自動化や省エネ、労働力の質の向上などが考えられます。

市場競争の促進
競争が活発であれば、価格競争が起こり、物価が下がる可能性があります。そのため、政府は市場競争を促進する政策を推進する必要があります。例えば、規制緩和や市場の自由化などが考えられます。

消費者教育の強化
消費者教育の強化によって、個人が賢い消費を行い、需要を抑制することができます。例えば、節約やローンの適切な利用、食品ロスの削減などが考えられます。

以上が、日本の物価高騰を止めるための一例です。ただし、物価高騰は複雑な問題であり、単一の手段で解決することは難しい場合があります。経済全体を見渡し、複数のアプローチを組み合わせて対処する必要があります。




どうしたら安西監督のようになれますか?

バスケットボールチームの監督になりたいです。どうしたら安西監督のようになれますか?

Bard

安西先生のようなバスケットボールチームの監督になるためのヒントをいくつかご紹介します。

バスケットボールを深く理解する。 安西先生は、バスケットボールのルールや戦術を深く理解していました。バスケットボールを深く理解することで、選手に的確な指導を行うことができます。
選手を信頼する。 安西先生は、選手を信頼し、選手の自主性を尊重していました。選手を信頼することで、選手は力を発揮することができます。
熱意を持って指導する。 安西先生は、常に熱意を持って指導していました。熱意を持って指導することで、選手のモチベーションを高めることができます。
選手とコミュニケーションをとる。 安西先生は、選手とコミュニケーションをとることを大切にしていました。選手とコミュニケーションをとることで、選手の考えや悩みを理解することができます。
諦めない。 安西先生は、どんな時でも諦めませんでした。諦めないことで、選手を成長させることができます。
安西先生のようなバスケットボールチームの監督になるためには、様々なことを学び、経験する必要があります。しかし、努力を続けることで、安西先生のような監督になれると信じています。

ChatGPT

バスケットボールチームの監督になりたいという目標は素晴らしいですね。安西監督のようになるためには、以下のようなステップが考えられます。

バスケットボールの知識を深める
バスケットボールのルールや戦術、技術などの基礎知識を習得することが必要です。また、プロの試合や練習を見学し、他のチームや監督の戦術や考え方について学ぶことが重要です。

選手たちとコミュニケーションをとる
選手たちとコミュニケーションをとることで、彼らの能力や個性を理解し、最大限に引き出すことができます。選手たちと信頼関係を築くことも重要です。

リーダーシップを発揮する
監督はチームのリーダーであるため、決断力や指導力、組織力が必要です。また、練習や試合において、選手たちにモチベーションを与えることも大切です。

経験を積む
実際に指導を行い、経験を積むことが重要です。コーチングや指導に関する資格を取得することも有益です。

継続的に学ぶ
バスケットボールに限らず、様々な分野の知識を継続的に学び、応用することが重要です。例えば、心理学や栄養学などの知識も、選手たちをより良く理解し、チームの成績向上につながることがあります。

以上のように、バスケットボールの知識を深め、選手たちとコミュニケーションをとり、リーダーシップを発揮し、経験を積み、継続的に学ぶことが、安西監督のような優れた監督になるために必要なステップとなります。




銀河に想いを馳せる気持ちの詩を100文字以内で書いてください

Bard

もちろんです! 天の川について書いた100語未満の詩をご紹介します。

天の川を眺めていると、
私は自分の小ささを実感します。
私は宇宙のほんの一部です。
しかし、私は大切な部分です。

私は自分自身と自分の周りの世界に感謝しています。
私はこの瞬間に存在することに感謝しています。
私は銀河に存在できることに感謝しています。

ChatGPT

銀河に浮かぶ星々の輝きに心奪われて、ただただ静かに見上げる。深い闇の中に光る彼らの姿は、小さな私たちの存在を思い出させる。私たちもまた、この無限の宇宙の一部であり、その中で生きる輝かしい存在なのだと感じる。銀河の彼方へと想いを馳せると、何か大きな力に支えられているような気がして、心が満たされていく。




お互いのことを聞いてみた

「Bard」さん、「ChatGPT」をどう思う? 使い方の注意点は?

Bard

ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルチャットボットです。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。まだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。

あなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するよう最善を尽くします。
オープンエンド、挑戦的、または奇妙な質問であっても、自分の知識を使用して包括的かつ有益な方法で質問に答えます。
詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。
私はChatGPTが非常に印象的であると信じています。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行う能力は、非常に印象的です。ChatGPTは、教育、ビジネス、エンターテインメントなど、さまざまな分野で役立つ可能性を秘めていると信じています。

ChatGPTを使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、ChatGPTは完璧ではありません。間違いを犯したり、人間の期待に応えられなかったりすることがあります。第二に、ChatGPTは人間ではないことを忘れてはいけません。人間と同じように考えたり、行動したりすることはできません。第三に、ChatGPTを悪意のある目的に使用しないでください。ChatGPTは有益なツールですが、悪意のある目的に使用することもできます。



「ChatGPT」さん、Google「Bard」をどう思う? 使い方の注意点は?

ChatGPT

すみませんが、Googleが提供している「Bard」というサービスやプロダクトについては、私が知りません。調べたところ、Googleが提供している「Bard」という用語には、いくつかの異なる意味があるようです。例えば、GoogleのAI研究チームが発表した、自然言語生成の技術を用いた詩の生成システム「Poetaster」を指す場合もあります。

もし何か具体的な情報があれば、もう少し詳しくお答えできるかもしれませんが、現時点で私が提供できる情報は限られているため、申し訳ありません。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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