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「自動運転AIチャレンジ」第6回を開催へ　自動走行モビリティ走行競技　Python修得者が参加可能な「For Rookie」も開催　参加者募集

2023年6月8日 By ロボスタ編集部

公益社団法人自動車技術会が主催し、2019年3月に第1回を東京大学生産技術研究所(柏キャンパス)で開催した「自動運転AIチャレンジ」は、今回で第6回目を迎える。

2022年度より自動運転AIチャレンジはインテグレーション大会及びシミュレーション大会の年2回の開催をしており、今年度も両大会を開催予定だ。2023年度のインテグレーション大会は、工場内自動搬送をテーマに実際の自動運転の開発現場で発生した課題を解決する競技となっている。

また、今年度からの新しい試みとして、主に学生に対して自動運転分野の魅力発信・裾野拡大を目的として、ディープラーニングを利用した「自動運転AIチャレンジ2023For Rookie」を開催する。こちらはプログラミング言語「Python」を使用できれば誰でも参加可能な内容だ。

Japan Automotive AI Challenge　自動運転AIチャレンジとは？

同大会は、CASE、MaaSと呼ばれる新たな技術領域において、これからの自動車業界を牽引する技術者の発掘育成のための新たな取り組みとして実施している。2021年度までは年１回の大会だったが、2022年度より「インテグレーション」大会及び「シミュレーション」大会という年2回の開催となった。「インテグレーション」では自動走行モビリティに開発したプログラムを搭載させる走行競技まで行い、両大会合わせて、コンピューターサイエンス、AI、ソフトウェアや情報処理に関わる技術者・研究者・学生等のチャレンジの場、また学習及機会を提供し、有機的な繋がりを実現する場を目指している。

■【動画】【全トライまとめ】自動運転AIチャレンジ2022（インテグレーション）

同大会のコンセプトについて

CASEと呼ばれる新たな技術領域が自動車業界の競争の中心となる中、AIやITの技術者が不足しており、自動車業界全体で急速に必要性が高まっている。今後の自動車業界を牽引する技術者の発掘育成の為の新たな取り組みとして、自動運転におけるAI技術を競う国際的な競技を開催。産官学が協力して行うこの競技を起点に、自動車産業のさらなる発展に寄与する枠組みの構築を目指した大会となっている。

【自動運転ＡＩチャレンジ2023(インテグレーション)】

大会コンセプトを受け、今回のインテグレーション大会では「工場内自動搬送」をテーマとした大会を開催する。自動運転の社会実装における課題解決を通じて、AI人材に自動運転を体感してもらい、自動車分野における技術者の育成、発掘機会の創設することが、同大会の目的だ。

概要	参加者には、Autoware.Universeをベースとした、自動運転ソフトウェアを開発してもらい、テーマに基づいた3つの課題をクリアしながら、短い時間でコースを完走することが目標だ。予選では、デジタルツインの自動運転シミュレーター「AWSIM」上で自動運転車を走行させ、本選では、実際の車両で取得したデータをもとに、車両のチューニングや開発を行った後、予選と同様のコースでタイムを競う。
参加資格	制限なし、参加はチーム単位(最大3名、1人も可)となる。
参加費	無料
賞金	決勝大会の1位～3位までのチームには賞金授与がある。【1位：50万円、2位：25万円、3位：10万円】
スケジュール	2023年6月5日：オフィシャルサイト上にて参加者エントリー開始 2023年7月3日～8月31日：予選競技開催 2023年9月中旬頃：決勝競技進出者発表(予定) 2023年11月12日：決勝大会(予定)

【自動運転AIチャレンジ2023 For Rookie】

自動運転に挑戦してみたいけど、専用のソフトウェアを扱うスキルは持っていないという学生等にも参加しやすいミニ大会を開催。自動運転初学者でも、データ収集から学習、モデル改善、課題の提出まで一連のフローを学びながら行えるシミュレーターを用いた競技を、GPUつき演習環境をクラウド上に用意した上で、公平な条件のもとで実施する。

概要	参加のハードルを下げるべく、シミュレーターの起動方法から実際の使用方法、学習用データ収集方針まで、スムーズに演習に取り組めるよう学習教材をオンライン上に用意。また、ニューラルネットワークによるモデル構築やデータの強化の方法など、演習に取り組むための事前知識についてもオンライン教材やチュートリアル(zoom)を提供する。同チャレンジは、基本的に上記インテグレーション大会とは別大会の位置づけだが、優秀者のうち上位数名(1～2名程度を想定)は、インテグレーション大会の決勝に進出もできる。
参加資格	個人単位での参加となる
参加費	学生：先着200名まで無料。(200名を超えた場合は、1人2万円の参加料で参加可能) 社会人：参加料2万円
賞金	決勝大会の1位～3位までのチームには賞金授与がある。【1位：50万円、2位：25万円、3位：10万円】
スケジュール	2023年6月5日：オフィシャルサイト上にて参加者エントリー開始 2023年7月21日～8月21日：大会開催 2023年8月末頃：上位者発表

運営体制

運営体制は以下の通りだ。なお、現在、年間を通じた競技スポンサーを募集している。

主催	公益社団法人自動車技術会
後援(予定）	経済産業省、東京大学生産技術研究所、東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構、一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人日本自動車部品工業会、一般社団法人日本ディープラーニング協会、特定非営利活動法人ITSJapan

自動運転AIチャレンジ詳細(公式サイト内)：https://www.jsae.or.jp/jaaic/