人の指示で自律走行して家具を動かす「カチャカ」API公開　外部サービスと連携、遠隔操作機能など追加

自律移動ロボットを開発するPreferred Roboticsは、スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」のソフトウェアのメジャーアップデート版となるver. 2.0を2023年8月中旬にリリースする。

今回のアップデートで、カチャカを自由にプログラミングして動かしたり、外部サービスと連携させたりできるカチャカAPIを公開するとしており、カチャカを外出先から操作できる「遠隔操作機能」も追加される。

APIの公開により連携するサービスが開発可能に

2023年8月中旬のアップデートでカチャカAPIが公開されることにより、「スマートスピーカーを通してカチャカを操作する」「GPSと連携して利用者が家に近づくとカチャカが玄関に移動して出迎えてくれる」「ChatGPTなどの大規模言語モデルと連携して自然言語でカチャカに操作指示を出す」など、カチャカを外部サービスと連携することによって様々な使い方ができるようになる。

カチャカAPIの公開は、ソフトウェア開発者からの要望が多かったことにより実現。開発者は、カチャカ本体の内部に設けられたサンドボックス（他のプログラムに影響を与えることなく使える開発環境）に自作のプログラムをインストールし、移動、発話、家具とのドッキングや解除などの指示を出すことが可能となる。

スマホで外出先からカチャカを遠隔操作

また、遠隔機能を追加することにより、これまで同一のWi-Fiネットワーク内でのみ指示出しが可能だったカチャカを、外出先からスマホアプリで操作できるようにもなるとしている。

カチャカは今後も月に1回程度、利用者の声を反映させた機能改善や新機能の追加を行う予定。

また、Amazonで7月11日0時から12日23時59分まで開催されるAmazonプライム会員限定のビッグセール「Amazonプライムデー」にカチャカおよびカチャカ専用家具を割引価格で出品するとしている。（Amazon ストアページ：https://www.amazon.co.jp/dp/B0C6LZ61FR）

カチャカソフトウェアver2.0のアップデート内容

遠隔操作機能の追加

外出先からスマホアプリ経由でカチャカの遠隔操作が可能となり、重い荷物を持って帰った時に、帰宅前に玄関までカチャカシェルフを呼んでおくことができる。隔操作機能は今後も拡充が予定されている。

カチャカAPIの提供

API経由で、開発者が自由にカチャカと外部サービスを連携させて動作させることができるようになる。外部サービスとの連携例としては以下のようなものが想定される。

・スマートスピーカーを用いてカチャカを操作
・GPSを利用して帰宅時にカチャカに出迎え
・大規模言語モデルの活用により、自然言語でカチャカに操作指示

カチャカ本体で自作プログラムが実行できるサンドボックス環境を提供。API経由でカチャカの移動、発話、家具とのドッキング/ドッキング解除などが可能。APIはPythonなどの様々な対応言語から利用可能な通信技術gRPCで提供。併せてROS2（ロボット開発用ミドルウェア）とのブリッジも提供されるので開発者のプログラム開発が容易となる。

家庭用自律移動ロボット「カチャカ」/スマートファニチャーについて

カチャカは、AI技術を搭載し、人の指示で家具を動かす家庭用自律移動ロボット。

専用のキャスター付き収納「カチャカシェルフ」とドッキングすることで、指定の場所までモノを運ぶことが可能で、これまで難しいとされてきた、環境変化の激しい居住空間での柔軟な自律移動を実現した。

「カチャカ」と「カチャカシェルフ」により、人が家具に合わせて動くのではなく、人に合わせて家具が動くというスマートファニチャーのある生活を提供する。

製品概要

カチャカ本体

カチャカ専用家具（カチャカシェルフ3段・2段）

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