エプソンのロボット設計者が沖縄工業高専で出前授業 6軸ロボットと力覚センサーで惣菜盛り付け工程の自動化など学習

エプソン販売は、2023年6月21日に沖縄工業高等専門学校の機械システム工学科3・4年生に向けて、セイコーエプソン・エプソン販売の両社員を講師とした産業用ロボット業界研究授業として出前授業を実施した。

ロボットで習字、ドミノ倒し、けん玉などプログラミング学習

沖縄工業高等専門学校では、プログラミングの授業でエプソンの6軸ロボット「C4」と力覚センサーを使用しており、力覚センサーの特長を生かし、ロボットで習字、ドミノ倒し、けん玉などさまざまな形に応用することでロボットの可能性を学んでおり、今回の出前授業は、4年生36名は対面で、3年生30名はオンラインでの参加となった。

エプソン販売の社会貢献活動の一環として、高等専門学校向けのロボット事業に関する出前授業は初めての取り組みとなる。

今回の出前授業では産業用ロボットの開発・製造・販売について学び、さらに2023年秋頃には実際のお客様との対話の場も創出することで、課題解決型の一連の学習活動として提供するとしている。

出前授業の内容

第1部は製品開発プロセスに携わる人々の、組織を横断しての取り組みなど「産業用ロボットを作る仕事(製品企画から発売まで)」について、セイコーエプソン MS企画設計部担当者より説明を行った。また最新の産業用ロボット活動事例として、惣菜盛り付け工程の自動化、PCR検査の自動化など動画を交えて紹介した。

第2部では「販売の業務内容(生産工程のお困りごとを解決!)」についてエプソン販売 エンジニアリング営業推進部担当者が説明を行い、入社2年目での仕事内容ややりがいについて実体験に基づき紹介した。

「今の学びが将来にどう生かせるのか具体的にイメージができた」

参加した沖縄工業高等専門学校の学生は真剣に耳を傾けており、授業後の質疑応答やアンケートからは、「企業内でのさまざまな職種を知ることができた」、「今の学びが将来にどう生かせるのか具体的にイメージができた」といった感想を多くあったとする一方で、
先生からは「現場で働くエンジニアの方から直接お話を聞く機会はあまり無いので、貴重な経験となりました。」というコメントをもらえ、学生にとって今回の出前授業が自身の進路や今後の活躍の場を具体的にイメージすることができる機会になったとしている。


今後について

エプソンは、2023年11月29日から「2023年国際ロボット展」に出展するが、社会体験の場として今回の出前授業を受講された学生に展示場でのアテンド体験をしてもらうとのこと。また展示会当日は授業に取り組む様子など、高等専門学校ならではの学びについても発表する予定。

エプソンでは今後も未来のエンジニアを育てる活動を展開するとしている。

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ロボスタ編集部

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