自動で人物を判別・学習するTARAのAIカメラサービス『メバル』 属性分析機能と滞留時間分析機能を藤沢市のスマートシティ実証実験に活用

IT関連サービスおよびシステム開発・運営事業などを手がけている株式会社TARAは、独自開発・提供しているAIカメラサービス『メバル』の「属性分析機能」および「滞留時間分析機能」を、2023年9月から藤沢市のスマートシティ推進に向けた実証実験に提供すると同年7月26日発表した。

具体的には、江ノ島サムエル・コッキング苑で開催されるイベントにおいて、来場者の属性情報・会場内の滞留時間を取得する。

同社は、イベントの日ごと・時間ごとに取得した人流解析データが、今後のイベント開催におけるマーケティングデータとして役立つことを期待しているとのことだ。





同取り組みの背景について

藤沢市の江ノ島サムエル・コッキング苑では、来場者の人数カウントと属性分析ができていなかったという課題があり、この課題を解消するため『メバル』の「属性分析機能」および「滞留時間分析機能」を提供することとなった。多くの来場者が見込まれる同所において人数カウント及び属性分析を実施し、イベントの宣伝効果の計測や次回のイベント開催時のマーケティングデータとして活用すること、また、イベント期間中の滞留時間分析により、次回イベント時の苑内レイアウトや整備員配置などについて考える際に役立つデータとして活用することが期待される。


▼「藤沢市のスマートシティ推進に向けた実証実験」における同取り組みの概要

実施時期 2023年9月1日(金)~11月30日(木)(予定)
実施場所 江ノ島サムエル・コッキング苑
実施内容 江ノ島サムエル・コッキング苑の入口および出口に1台ずつAIカメラを設置することで、入場者および退場者の属性情報を取得する。さらに、10月中旬〜11月上旬にかけて開催されるイベント期間中は、滞留時間分析機能を活用し、会場内での滞留時間についても測定。データ利活用のために取得したデータはレポートとして出力できる。※AIカメラサービス『メバル』は、カメラに映った個人が特定できないよう統計データを取得する。




AIカメラサービス『メバル』サービス概要

『メバル』は、カメラを設置するだけで写った画像から人工知能(AI)が自動で人物を判別・学習するサービスだ。設置場所の利用状況・混雑状況をリアルタイムで確認できるほか、性別や年齢などの属性データを取得する機能がある。現在、商業施設の喫煙室内にAIカメラを設置し、喫煙室外のモニターにリアルタイムの混雑状況や混雑しやすい時間帯を表示する取り組みを行っている他、会議室やオフィスビルの休憩室、ホテルなどにも導入し、混雑度の周知やマーケティング施策にも貢献している。


「属性分析機能」について

人物の顔をAIが自動で捉えて、性別・年齢の分析ができる。また、人数カウントだけでなく、マーケティングデータとして収集が可能。今までアンケートなどでしか取得出来なかった部分をAIカメラにて代替可能となり、より高度な調査を実現する。




「滞留時間分析機能」について

一度解析した人物の顔をAIが一定時間記憶しておくことで、入口と出口でのカメラまたぎのユニークカウントを実現。これにより、苑内での滞在時間を計測することができる。同実証実験においては、属性分析機能と組み合わせることで、来場者の属性ごとの対流時間を算出することが可能だ。


■【動画】人体検知AIサービス『メバル』 サービス紹介動画


AIカメラサービス『メバル』(TARA公式ウェブサイト):https://www.tara.co.jp/mebaru/
関連サイト
株式会社TARA

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