警備・配送ロボット開発の「SEQSENSE」17社に対して第三者割当増資で17.9億円を調達 累計調達額は29.9億円に

SEQSENSEはシリーズBラウンドで川崎重工、東北大学ベンチャーパートナーズ、東京センチュリー、フジタ・イノベーションキャピタル、東海東京インベストメント、テイケイ、八十二インベストメント、七十七キャピタル、ジャパンインベストメントアドバイザー、JMTCキャピタルを中心にその他投資家7社を引受先として総額17.9億円の資金調達を実施したと発表、累計調達額は29.9億円となった。

今回調達した資金をもとに、SEQSENSEは警備ロボット事業の更なる拡大と、川崎重工を事業パートナーとし、共同で屋内配送向けサービスロボット『FORRO(フォーロ)』の事業化を進めるとしている。

SEQSENSEの事業状況について

国内で実稼働中の警備ロボット『SQ-2』

現在は自律移動型警備ロボット『SQ-2』を中心にサービスを提供。2019年のローンチ以降、日本全国で約40台のロボットが警備現場で実稼働している。

2022年12月時点の保安業の有効求人倍率(パート含む)は7.43倍とコロナ禍後も依然として市場全体の中でも非常に高い倍率を保っているが、こうした中で『SQ-2』の活用は単なる作業効率化に留まらず、ロボットを使った新たな警備業務の在り方を導入先パートナーと共に構築し、施設管理全体の高度化に寄与している。

2022年より、SEQSENSEは本ラウンドでの引受先でもある川崎重工と共に屋内配送向けサービスロボット『FORRO(フォーロ)』の開発・事業化に取り組んでおり、2023年7月より引受先のフジタ・イノベーション・キャピタルの母体でもある藤田医科大学でのトライアルサービスを開始するなど、事業パートナーとの協力のもと自社だけでは成し遂げることが難しかった他領域での自律移動型サービスロボットの社会実装を実現していくことで、今後も労働人口減少に歯止めがきかない中、その技術力と知見を活かし様々な領域で実務利用できるサービスを実装して、課題解決を実現することに注力するとしている。


川崎重工とともに開発・事業化に取り組んでいる『FORRO(フォーロ)』
資金調達概要
調達金額 17.9億円
調達方法 第三者割当増資
主な引受先(順不同) ・川崎重工業株式会社
・東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
・東京センチュリー株式会社
・株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル
・東海東京インベストメント株式会社
・テイケイ株式会社
・八十二インベストメント株式会社
・七十七キャピタル株式会社
・JPE第2号株式会社(ジャパンインベストメントアドバイザー)
・JMTCキャピタル合同会社 
ほか、7社

今回出資を行った総合リース会社の東京センチュリーは、発表したプレスリリースの中で出資を行った理由について「SEQSENSE社が有するロボット開発における高い技術力・知見と当社が提供するリース、レンタルなどの多様な金融・サービスを掛け合わせて生まれるシナジーへの期待から同社に出資いたしました。」と述べている。

関連サイト
SEQSENSE株式会社

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