DJI製ドローンに標準対応している自動充電型ドローンポート「DroneNest」は、2021年11月より、日本国内での検証をしており、電力会社・再生可能エネルギー事業者・大規模工場・建設現場・警備業務などでのドローン活用における無人化・省力化への貢献が期待されている。
国家資格制度開始で注目された2022年12月の航空法改正に合わせ、目視外飛行における補助者不要の要件が明確化され、管理された敷地内での無人運用(遠隔地からの操縦)も現実味を帯びてきたことより、同ドローンポートの提供を基幹事業とする合同会社SORABOTは、DroneNestを実際に現場で試したいというユーザーの声に応え、最大5社限定で、2日間100万円(税別・輸送費等別)にて効果検証を試すことができる機会用意した。
「DroneNest」で解決しうる課題
DroneNestを活用することで、操縦者が実際の現場にてドローン飛行をする必要や、充電/機体準備の手間、各拠点での操縦者育成業務に関して解決できる。
遠隔地からの操縦による、操縦者の移動/配備
インターネット経由での遠隔地からの操縦により、操縦者が実際の現場にてドローン飛行をする必要がなくなる。遠隔地からのドローン運用により、現場までの移動工数の削減や各拠点への操縦者の配備が不要となり、1名のオペレーターが日本全国のドローンを飛行でき、より効率的にドローンの運用が可能となる。
自動充電による、充電/機体準備の手間
DroneNestに着陸したドローンは、飛行終了後自動的に充電が開始。充電完了後も、DroneNest内で保管されており、機体の準備も不要。バッテリー充電や事前の準備が不要となることで、ドローン運用に付帯する作業を削減できる。
各拠点での操縦者育成業務の発生
ドローンの運用を検討する際に、拠点が複数ある事業者においては、各拠点にて操縦者の育成が必要となるが、DroneNestであれば遠隔地からの操縦が可能となるため、本社などの主要拠点にオペレーターを配置すれば、日本全国のドローンの運用ができ、オペレーター育成を1つの拠点に集約することが可能だ。
「DroneNest」の特徴
DroneNestの主な特徴は以下の通りだ。
DJI製の機体に対応
今回の検証に用意しているのは、DJI MAVIC2 Pro / MAVIC2 Zoom / MAVIC2 Enterprise Dualの3機種だ。実際の運用時には、すでに所有している機体を利用することも可能。また、現在、MAVIC3 Enterpriseシリーズへの対応を進めているほか、大型の充電ポート(D135)を用いることで、MATRICE300RTKの活用もできる。今後も、DJIの新機種が発表されるごとに、新機種への対応が計画されている。
世界各国での豊富な実績
海外で豊富な実績を持つ同製品は、ベルギーでは警察や消防の緊急駆け付け業務をサポートする用途に70台が導入され、アルゼンチンでは火力発電所の設備の定期巡視や敷地境界の警備用途で活用されており、すでに運用実績があるからこそ、より使いやすくシステムとなるよう常に改善がなされている。
遠隔地からの運用を想定したストリーミング及び画像アップロード機能
遠隔地からの運用が想定されたシステムのため、飛行中のドローンからの視点を他のオペレータや現場の作業者へもストリーム配信が可能。同じ映像を見ながら、現況確認や作業計画を立てることもできる。また、撮影した画像・動画は、飛行終了後クラウドストレージへのアップロードを行うことができ、現場での人の介在をせず、データの取得も可能だ。
▼DroneNest効果検証概要(最大5社限定)
検証内容 | 準備撤収含めて、現場作業2日間の中で、実際の運用を想定したいくつかの飛行パターンにて、補助者あり目視外環境でのドローンのデモ飛行、映像/画像の取得を行う。 |
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対応範囲 | ・事前打ち合わせによる検証内容の調整 ・現地飛行 2日間x3名 (設営約2時間、撤収約1時間を含む) ・撮影した画像、映像の提供 ・振り返りの打ち合わせ 1時間 (レポート/報告書は含まず) |
提供条件 | ・最大5社限定 ・金額 100万円(税別) ・関東1都6県は交通費、輸送費含む。(その他地域の輸送費の参考価格は問い合わせにて確認可能) ・全国で包括的に取得している飛行申請(補助者あり目視外)の範囲で実施 ・実証実験(PoC)を実施したことをSORABOTのWebページにて公開(企業名、画像等/公開内容については、公開前に協議の上決定) ・ユーザー側施設より100V電源(1000W以上)を提供(電源の確保が難しい現場の場合は発電機の使用を検討) ・LTEネットワークの通信圏内であること、もしくは、有線LANネットワークの手配が可能であること(通信速度10Mbps以上推奨) |
基幹サービス「DroneNest」について
DroneNestは国土交通省より夜間におけるレベル3飛行の承認を受けた実績のある、全自動で自動充電・遠隔操縦・自動着陸が可能なドローン充電ステーション(基地)だ。海外でも多くの実績があり、業界を問わず、設備点検、巡回監視、警備、防災、測量、工事進捗確認など、あらゆる用途に活用が可能。DJI製ドローンへの対応を中心としつつ、Ardupilot、PX4等複数のプラットフォームに対応し、国産ドローンなどへの適用も可能な製品だ。また、同社より提供している産業用ドローン遠隔操縦プラットフォームFlytBaseは、DJI Dockにも対応完了している。
■【動画】全自動ドローン点検 テロップあり
同社は、2022年12月に施行された改正航空法において、カテゴリーⅡに該当するレベル3相当の飛行許可承認要件のうち、立入管理区域に関する定義が明確化されたことにより操縦者が不要、かつ遠隔地からドローンの操作が可能なシステムの活用領域がさらに広がると考えており、レベル3を中心とした遠隔操縦によるドローン運用経験をもとに、高所作業や遠方にある施設の点検、施設の巡回監視等、省人化を進めるべき業務にDroneNestの導入を広げ、作業の安全性・正確性の向上と業務の効率化の実現を目指すとしている。
合同会社SORABOT