エレベータ企業のフジテックが事業所内で自動配送ロボットを導入 エレベータ連携で荷物を配送 業務の省人化とロボット連携技術を追求へ

エレベーターやエスカレーターの専業メーカーのフジテック株式会社は、業務の省人化とロボット連携技術の追求を目的に、滋賀県彦根市の本社と兵庫県豊岡市の拠点の社内で、ロボットによる自動配送を開始した。目的は自社内での活用を通してエレベータ連携技術と省人化を進めるため。
なお、配送ロボットはZMP社製「CarriRo」を、ロボット運用システムはZMP社製「ROBO-HI」を使用する。

エレベータとロボットの連携技術は、さまざまな施設で導入の検討が進んでいる。同社は自社の職場にもロボットを導入し、業務で実用を開始した。ロボットがエレベータを使って、自律的に階層の異なるフロアへ移動・走行して、オフィスの書類集配や工場の部品運搬を行う。


エレベータ連携技術を業務カイゼンに直接反映

社会的なロボット活用が本格化するなか、配送や警備分野ではサービス拡大に向け、建物内での自由な移動を実現するエレベータとの連携に期待が寄せられている。

同社はロボットの階層移動を支援するエレベータの連携技術を開発し、これまで複数の施設に提供してきた。この技術を自社の業務カイゼンに展開する。


期待と効果

・定型業務をロボットが代行することで省人化を図る。
・同社の事例を通じて、導入を検討するビルオーナーはその実用性を確認することができる。
・運用実績を蓄積することで、同分野におけるさらなるニーズの発見や、技術のブラッシュアップに取り組む。
・創造的な業務革新を後押しする組織風土を醸成する。

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関連サイト
フジテック株式会社

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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