一般公開期間が2023年10月28日(土)~11月5日(日)で、「ジャパンモビリティショー2023(JAPAN MOBILITY SHOW 2023)」(旧東京モーターショー)が東京ビッグサイトで開催される。名称が変わった理由は、自動車だけに留まらず、自動搬送ロボットや低速モビリティ、ドローン、配膳ロボットなど、幅広くモビリティやロボティクス関連の展示やデモンストレーション、セッションなどが加わったため。
前回は「自動車メーカー編」をお届けしたので今回は、「モビリティ・ロボット編」をご紹介したい。
Tokyo Future Tourで様々なモビリティに出会う
モビリティやロボティクス関連で圧巻なのは、西棟1階の「Tokyo Future Tour」だ。大小様々なモビリティが走行し、定期的にそれらモビリティが溶け込んだ未来の東京を表現したショーが行われる。
様々なタイプのモビリティがすれ違い、行き交う人たちが気軽に挨拶できる街づくりが理想だ。
歌とダンスとモビリティの融合。楽しい気持ちになれるのでぜひ見ておきたい。
ここでもスカイドライブの空飛ぶクルマを展示。もちろん飛び上がらないが、コクピットに乗車体験はできる。
未来のクルマのバーチャル乗車体験
トヨタのe-Palette Conceptを使用した「ASTRO e-Palette」。星空を見に行くことを想定して、e-Paletteに乗り込むと、星のについての学習とゲームが楽しめる。家族みんなで楽しめる未来のクルマ体験。なお、「Tokyo Future Tour」内に事前予約が必要なものもあり、これもそのひとつ。
トヨタ紡織とABALが開発した「MOOX-RIDE」のプロトタイプ。「MOOX-RIDE」とは、透明ディスプレイやミスト装置、立体音響システム、振動する座席など五感で体感する移動型エンタメ体験バス(バス自体はポンチョだが、内部はインテリアやシートの専門企業のトヨタ紡織が手がけた)。筆者も体験したが、窓(ディスプレイ)の向こうの景色が流れて振動を感じると本当にバスが走っているような錯覚を感じる。
途中で様々な災害が発生するが、スマホでそれを乗り越えるゲームも用意されているので家族連れにも最適だ。
その他、ゴジラに襲われた東京を舞台に、通信、ドローン、ボティ拡張スーツ、ロボット、ヘリなどを活用して、要救助者を助ける様子を描いた演出も行われる。ゴジラの迫力ある雄叫びも聞くことができる。
その他、ロボットの静態展示も多数
川崎重工のヒューマノイド「カレイド」、ツバメインダストリの「アーカックス」など、ロボットの静態展示も行われている。特に「アーカックス」は一般公開が初お披露目となるので、実際に目の前に観て、その迫力を体感して欲しい。
「Food&Mobility」コーナーには配膳ロボットやカプセルトイを販売する自動搬送ロボットなどがいるので探してみよう。
「Food&Mobility」コーナーでは揺れない配達に繋がる加速度低減システムなど先進技術を融合させた自律配送ロボット「P∓Bo(ピーボ)」がドリンクを配達している姿を見ることができる。
ツバメインダストリの「アーカックス」は会場で見ると更に大きく感じる。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。