パルコも広告に生成AIタレントを起用!グラフィック・ムービー・ナレーション・音楽まで全て生成AIにて制作したCM動画公開

株式会社パルコは、最先端の画像生成AIを駆使したファッション広告として「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」広告を制作・公開した。


この広告ではLA在住の「木之村美穂(STUDIO DOG代表)」をクリエイティブディレクターに迎え制作。またデジタルクリエイターには同じくLAで活動する世界トップクラスのAI・デジタルクリエイター「Ai-Editorial – Christian Guernelli」を日本企業で初めて起用した。


最先端の画像生成AIを駆使したファッション広告として、実際のモデル撮影は行わず、人物から背景にいたるまで、プロンプト(画像を生成するための言葉)から構成され、グラフィック・ムービーの他、ナレーション・音楽も全て生成AIにて作成している。

AIタレントのCM起用では伊藤園のCMで話題となったが、今回PARCOのCMに登場する人物は表情や動きがほとんどなく人間味は抑えたものになっている。ただ、背景や音楽、キャンペーンを彩るアイテム類の制作等もAIを使用している。

■動画 2023 PARCO HAPPY HOLIDAYS

同社は「トップレベルのAIクリエイターによる、モード感のあるAIを使った新しい表現のファッション広告として、パルコのホリデーシーズンを盛り上げる」としている。


「まだ前例のない新しい技術をいち早く取り入れる」

チャットGPTなど、今年の大きな話題であるAI、画像生成AIの技術も、加速度的に進化をしている。
パルコは、新しい才能を見出し起用するのと同様に、まだ前例のない新しい技術をいち早く取り入れることも、企業としての存在価値(パーパス)であるとする。


「画像生成AI技術は将来的にも進化を続け、やがては一般的になるかもしれませんが、2023年の現時点で、アートやファッションをテーマに最先端の技術と、トップクラスのクリエイターと組んで、キャンペーン広告を制作したらどのようなものが出来上がるか、チャレンジングな試みでもあります」としている。


グラフィックは実際に撮影したかのようなリアリティを生成AIで追求

この広告では実在するモデルの起用や撮影は行わず、全て世界最先端の生成AI技術を使いプロンプトから制作を行なった。現実離れした、一目で生成AIで作成したとわかるグラフィックではなく、実際に撮影したかのようなリアリティと「全て生成AI技術で制作した」と分かった時の驚き、そしてアート性・ファッション性を追求している、という。


結果、シャンパンピンクとグリーンの幻想的な世界の中に、実在しないAIモデルが佇む本グラフィックが完成した。





ムービーも生成AI、音声は社員の声をサンプリング

広告グラフィックと連動したムービーは、いくつかの生成AIの技術をミックスし制作を行なった。グラフィックに登場したAIモデルたちを取り巻く空間がどんどん広がり、不思議な世界が現れる。


女性ナレーションではPARCO社員の声を含む、複数の女性から声のサンプリングをし、AI技術を使ってナレーションを制作。ナレーションや音楽に至るまで全てを生成AIにて作成した。




モチーフパーツも生成AI 実店舗でも展開予定

クリスマスオーナメントやプレゼントボックスなどのモチーフもまた画像生成AIにて制作。広告グラフィックと連動した世界観がクリスマスモチーフとして新たに登場。



このモチーフは全国のPARCO(※一部店舗除く)にて展開するクリスマスディスプレイ等にも使用される。





PARCO 2023 HAPPY HOLIDAYS Staff List
Creative Director : 木之村美穂 Miho Kinomura(STUDIO DOG GK )
AI Digital Creator : Ai-Editorial – Christian Guernelli
Production : STUDIO DOG GK / TYO Inc
Sound Design : TAITO OTANI
Producer : 馬詰正(TYO Inc )
PM : 福家楓(TYO Inc )
Post Production : Studio Interfield

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ロボスタ編集部

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