介護付きホーム、デイサービス、ショートステイを合計47事業所に展開する株式会社アズパートナーズは、首都圏で展開する介護付きホーム「アズハイム」シリーズにおいて、介護データを活用し生成系AIを用いたケアプランの自動作成を実現し、令和5年12月より当該ホームにて順次導入を開始した。
この技術革新により同社は、ケアプランの質を高め、ICTを活用した時間の効率化で介護DXをさらに進化させ、自立支援介護メソッドによるサービス充実と業界に先駆けた科学的介護の完成を目指すと述べている。
生成系AIを駆使した介護ケアプラン自動作成ツール
同社が開発した生成系AIを用いたケアプラン自動作成ツールは、入居者一人ひとりのデータを基に、わずか数十秒でパーソナライズされたケアプラン(介護データの入力および、法定帳票に転記する時間を除く)を提供。これにより、ケアマネジャーは従来60分かかっていたケアプラン作成時間を1分未満に大幅に削減できる。ケアプラン作成の業界標準である71分から見ても、大幅な時間削減を実現することができ、ケアマネジャーの業務負担の軽減にも大きく貢献できている。
なお、ケアプラン作成時間の標準は居宅介護支援における業務負担等に関する調査研究事業報告書(株式会社三菱総合研究所) p177に掲載されている。
同社におけるIoT/ICTの活用
現場で大変な業務の1つ、定期・夜間の巡視や介護記録の時間の短縮化のために導入されたのが「EGAO link」だ。「EGAO link」は、スマートフォン1台で各種記録の入力、コール対応、見守りが可能な業界初のシステムでメーカー4社との共同開発により2017年に導入され実現。『アズハイム』シリーズ全てのホームに導入されるとともに、当社以外の介護施設でも利用されている。
このシステム導入により、1棟あたり平均70名の定員で、生産性が528時間(3人工分)向上、夜勤配置を33:1と効率化した。また、医療面では、ポリファーマシー対策により厚生労働省のガイドラインで目標数値とされている薬剤数平均6剤から5.4剤に減少させ、入院率を約4%台から1.7%に低減することができており、収益改善につながっている。リハビリ面では、生活リハビリを導入し、日常生活動作(ADL)の改善率を35%に向上させました。これらの取り組みにより、職員のモチベーションも向上している。
生成系AI関連記事(ロボスタ)
株式会社アズパートナーズ会社