ドローン機体×講習×運用ツールをセットで　ブルーイノベーション「ドローン・スマート林業スターターパック」提供開始

2023年12月27日 By ロボスタ編集部

近年、一次産業は慢性的な人材不足や従事者の高齢化が問題となっているが、中でも、林業は最も危険度が高いと言われている業種のひとつであり、林業従事者の総数は減少の一途を辿り、生産性と安全性の向上はおろか森林の管理もまかないきれていないのが現状だ。

このような、同業界全体の課題解決に向け、農林水産省林野庁では森林管理の基礎となる資源情報の高度化、クラウド技術やドローンなどを活用した「スマート林業」を推進。国全体として就業環境の改善に取り組む中、ドローンを運用・管理するプラットフォームを手がけているブルーイノベーション株式会社は、2023年12月19日よりスマート林業の導入に必要な業務用ドローンセット(機体および備品、ソフトなど)と、ドローン操縦およびデータ処理講習、運用サポートツールがセットになったスマート林業導入支援サービス「ドローン・スマート林業スタータ―パック」を提供開始した。

なお、同社は、2020年11月より林野庁が進めるリモートセンシング技術研修事業の補助事業者として、全国55ヵ所、延べ受講者数500名以上にスマート林業導入に必要なノウハウが学べる講習を提供している。

導入メリット

同サービスは、従来のドローンによる森林測量講習に加え、受講者より多くの要望があがったドローン機体や周辺機器の選定・提供、運用開始後を見据えた管理運営サポートをパッケージにしたもので、はじめてスマート林業に取り組まれる際に最適だ。

ドローンと合わせてGIS(地理情報システム)を利用することで、これまで徒歩で収集していた広域な森林情報を上空から一括で取得でき、紙ベースで管理されていた森林資源情報や地図情報をデジタル化することで森林情報の可視化、森林データの蓄積・一元管理が可能。　これにより、データによる森林ごとの伐採率の確認や作業人員の割り振り、航空写真測量などのデータ活用による森林整備事業の補助金申請の業務負担軽減などが可能となる。