【スポーツ×ICT】NTT東日本と晃華学園、部活動にリモートコミュニケーションツールを用いた取り組みを実施

晃華学園中学校高等学校と、東日本電信電話株式会社東京武蔵野支店(NTT東日本)は、NTT東日本の所有するスポーツアセットやICTを活用し、部活動の地域移行や教員の働き方改革などの課題解決に向けたスポーツ×ICTの取り組みを共同で企画し、2024年1月14日にNTT中央研修センタ体育館にて実施した。

同校とNTT東日本はICTのパートナーとして、同校のICT教育の根幹となるネットワークやセキュリティ対策を共に整備してきており、今後の教育現場におけるICT基盤の利活用を共に検討していく中で、一昨年実施した社会科のVR実証授業に続き、今回の実施となった。

実証の様子




スポーツ×ICTで「部活動の地域移行や教員の働き方改革」

晃華学園中学校高等学校では、日頃より生徒が主体的に探究的な活動に取り組むようになる機会を尊重しており、有志の生徒から「部活動の地域移行や教員の働き方改革」という社会課題の解決策を考えたいという声が上がったことより、その旨をNTT東日本に相談した。一方でNTT東日本グループは「シンボルスポーツチーム」を有し、スポーツ指導のノウハウやICT技術を用いてスポーツに関わる社会課題解決を目指していることから、この度、共同でスポーツ×ICTの実証の取り組みを実施することとなった。



スポーツの「部活動」をリアルタイムで遠隔指導

当日はバドミントンの「部活動」を模して、リアルタイムの遠隔指導およびオンデマンドの指導動画を用いた練習を生徒に体験してもらい、指導者が現場にいなくても部活動が成立するのか、どのような工夫をすれば楽しくスポーツに取り組むことができるのかなど、生徒の声を聞きながら共に検証した。

実証の様子

実証の様子

実証の様子
実施日 2024年1月14日(日)16:00~18:00
実施場所 NTT中央研修センタ体育館
参加者 晃華学園中学校高等学校 生徒 20名
指導者 青木孝徳、新開裕介(いずれもNTT東日本バドミントン部OB)
実施内容 1.基礎練習(オフライン)
2.リモートコミュニケーションツールを用いた遠隔指導(オンライン同期型)
3.指導動画を用いた自主練習(オンライン非同期型)
4.実践型練習(オフライン)



生徒のアンケート結果と今後について

14日の同取り組み実施後、当日参加した生徒を対象にWEBアンケートを実施(回答期間 1月17日~20日/回答数18名)。その結果、リモートコミュニケーションツールを用いた遠隔指導は技術向上に活用できる、という回答が8割以上の生徒からあがった一方で、「機器の関係で声が聞こえないなど、伝わりにくい」「画面越しでは相手の反応や表情がわかりづらい、動きを説明しにくい」などICT環境の改善点やオンライン指導を進める上での課題も明らかになった。また、指導動画の活用についても、大半の生徒から効果があるという回答があがり、有効性を確認できた。

晃華学園中学校高等学校とNTT東日本は、今後も、スポーツ×ICTの取り組みの展開について意見交換等を通して検討を進めていくとのことだ。

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ロボスタ編集部

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