ティアフォーが開発パートナー認定プログラム「TIER IV Autoware Partner Program」の提供を開始

オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を先導するティアフォーは、自動運転の社会実装に取り組むパートナー企業に対して、「Autoware」を活用した研修・教育講座を提供し、修了認定を実施する「TIER IV Autoware Partner Program」を開設する。

修了認定を受けたパートナー企業は、ティアフォーとの共同事業の推進、または、ティアフォーのプロダクトを活用した独自の事業展開を加速させることができる。

現状の課題

近年、ドライバー不足や交通事故などの社会課題の解決策として自動運転に対する期待が高まっており、多くの企業が自動運転システムの開発を行っている。ティアフォーは、オープンソース戦略に基づき、The Autoware Foundationを通して世界各地のパートナー企業と協力して自動運転の社会実装に取り組んでいる。

誰でも「Autoware」を活用できる一方で、安全な自動運転システムの開発には車両や走行環境に適した機能の開発やシステムのカスタマイズが必要。しかし、これらに求められる専門知識を持つ人材が不足しているのが現状だ。

プログラムの概要

開設された「TIER IV Autoware Partner Program」では以下の研修・教育講座を通して、「Autoware」を活用したシステムの設計、実装、評価などのスキルを早期に習得することができる。

・認識、経路生成、制御など各モジュールの開発
・車両、センサモデルとのインタフェースの開発
・シミュレーション環境の構築
・シミュレーション環境を用いた評価
・運行設計領域に合わせたチューニング

本講座を修了したパートナー企業は、「TIER IV Autoware Partner」として認定される。認定を受けたパートナー企業は、以下のようなティアフォーが主導するプロジェクトに参画したり、ティアフォーのプロダクトを活用して新たに事業を展開する際に、ティアフォーから支援を受けることができる。

・自動車メーカーとの共同開発
・独自仕様の車両開発
・自治体向けの実証実験およびサービス導入

コメント

ティアフォー 代表取締役社長CEO兼CTO 加藤真平 氏

「TIER IV Autoware Partner Program」は、ティアフォーが掲げる自動運転の民主化のビジョンに基づくものであり、あらゆる企業や個⼈が自動運転システムの発展に貢献できるエコシステムを構築する上で欠かせないものだと信じています。パートナー企業における開発プロセスの強化を支援することで、自動運転の社会実装の促進を目指します。


The Autoware Foundation Board Director Yang Zhang 氏

「Autoware」のエコシステムをさらに広げる上で、ティアフォーの活動は非常に重要であると考えています。「TIER IV Autoware Partner Program」を通して、世界中で「Autoware」を活用した自動運転システムの社会実装を促進できるパートナーが増えていくことを期待しています。


株式会社スマートロボティクス 取締役 営業部長 井島剛志 氏

ティアフォーの「Autoware」を活用した自動運転技術は未来の自動運転に欠かせない技術だと期待しており、今回の「TIER IV Autoware Partner Program」は素晴らしい取り組みだと思います。本プログラムを通して、当社での技術者の育成と技術の向上に注力していきます。また、「Autoware」を活用するためのハードウェア開発への取り組みも促進していきます。


株式会社プロキシマテクノロジー 代表取締役 深津卓弥 氏

プロキシマテクノロジーはティアフォーと提携し、適応型自動運転AIの開発を中心に自動運転に関わる様々な業務に取り組んでいます。本プログラムによる手厚いサポートは、パートナーとして非常に有益であると考えています。本プログラムによってティアフォーとの協力関係がさらに加速されることを期待しています。


富士ソフト株式会社 執行役員 ASI事業部長 五十君隼一 氏

富士ソフトは、自動車の先進技術分野で幅広く貢献し、モビリティの発展を支えていくことを目指しています。ティアフォーの最先端のソリューションの普及を通して、ティアフォーと共に自動運転の社会実装の促進に取り組んでいきます。ティアフォーとの協働・協創・協栄により新たな付加価値を創出し、社会に貢献していけることを楽しみにしています。


4th.ai CEO 鈴木基之 氏

富士ソフトは、自動車の先進技術分野で幅広く貢献し、モビリティの発展を支えていくことを目指しています。ティアフォーの最先端のソリューションの普及を通して、ティアフォーと共に自動運転の社会実装の促進に取り組んでいきます。ティアフォーとの協働・協創・協栄により新たな付加価値を創出し、社会に貢献していけることを楽しみにしています。


株式会社日立産業制御ソリューションズ コネクティブエンジニアリング事業部 事業部長 遠藤征樹 氏

日立産業制御ソリューションズは、The Autoware Foundationに加盟し、「Autoware」関連の技術の習得を進めています。当社は、CASEに対する技術開発や機能安全・セキュリティへの対応に関する知見と「Autoware」の技術を組み合わせることで、安全性の高い自動運転サービスの普及に貢献することを目指しています。「TIER IV Autoware Partner Program」の提供により、自動運転開発者は短期間でティアフォーと同等の技術を習得し、自動運転システムの開発を加速させることができると確信しています。


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ロボスタ編集部

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