10歳のAI小林幸子が本人と共演 小林幸子60周年記念イベントで
Parakeet株式会社と、株式会社シーマン人工知能研究所のコラボユニット「バーチャルミー」は、新橋演舞場で行われた「小林幸子60周年記念公演 in 新橋演舞場 〜 ラスボスのキセキ 〜」のエンディングパートで、最新のAI技術で実現した10歳の小林幸子と、70歳の小林幸子さん本人が共演する演出を行なった。
イベントの主催は株式会社幸子プロモーションで、演出は2024年8月1日と2日に行われた。
活用したAIテクノロジーの概要
・10歳の小林幸子の生声を教師データとしてAIに音声学習
・音声学習データを元に、インプットした音声データを10歳の小林幸子さんの声に変換
・変換された小林幸子さんの声に合わせたリップシンク映像の制作
技術的背景
Parakeetは音声合成・変換技術を提供している。シーマン人工知能研究所はAI日本語会話エンジンを開発している企業。今回、小林幸子さんのライブの相談があったことをきっかけに、2024年5月にコラボユニット「バーチャルミー」プロジェクトを立ち上げた。
「バーチャルミー」プロジェクトでは今後、生前に自身のコピーを作成するサービスを企画している他、博物館向けなどに、過去の偉人の、音声による会話可能なインタラクティブ人格の再現(例:バーチャル徳川家康)などをサービス展開していく予定。
その活動の第一弾として、今回、歌手小林幸子の芸能生活60周年の「小林幸子60周年記念公演 in 新橋演舞場 〜 ラスボスのキセキ 〜」に協力参加し、最新のAIテクノロジーを活かし、60年の時を超え、二人の小林幸子が同じステージで共演を実現した。
Parakeet株式会社
生成AIを用いた音声合成の分野に精通した現役東大・東北大研究者を中心とするメンバーで、最先端の研究開発に裏付けられた高品質・高速なテキスト音声合成エンジンParatts・音声変換エンジン Paravoを提供する。2022年にはデビュー当時の荒井由美をAIで復活させるプロジェクトにも参画するなど、バーチャルヒューマンの実現に多くのノウハウと経験を持つ。
株式会社シーマン人工知能研究所
90年代に大ヒットしたゲームソフト「シーマン 〜禁断のペット〜」のクリエーターが、数々の会話ゲームの知見に基づいた独特な日本語自然会話エンジンを開発するベンチャー企業。現在、福島県の「地域復興実⽤化開発等促進事業費補助⾦」を受け、同社のAI日本語自然会話エンジンを活用したAI⽣活会話⾒守りスピーカーの開発も進めている。
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