PUDUが配膳/運搬ロボット次世代モデル「KettyBot Pro」販売開始 年内に1000台の導入を目指す

PUDUは、2021年に発表したディスプレイ付き配膳・運搬ロボット「KettyBot」の次世代モデルとなる「KettyBot Pro」を2024年8月末から日本で正式販売を開始すると発表した。

2024年内で1000台の日本国内導入を目標

「KettyBot Pro」は、より没入感のあるエンゲージメントとパーソナライズされた広告や、狭い通路でも走行できる最新センサーの搭載、トレイ検出用カメラの実装、多彩なカラーバリエーションなどを実現した配膳・運搬ロボット。PUDUの配膳・運搬ロボットの中でも最もコンパクトで、狭い空間での使用により適している。さらに配膳・運搬だけでなく、経費削減に繋がる広告ディスプレイを搭載し、様々な環境においてお客様を引き付け、表情豊かに案内する親しみやすさも大きな特長となっている。

2024年3月に「KettyBot Pro」のグローバル向け新導入を発表以降、既に飲食店をメインに約2000台「KettyBot Pro」が導入されている。先行して導入を進めてきたオーストラリアなどでは、前身の「KettyBot」に比べ先進的なセンサーとアルゴリズムを搭載し、52cmの狭い通路でも走行し配送効率を向上させる点に高い評価を得ているとのこと。

日本市場においては、飲食店だけでなく小売業界など人手不足に直面する他業界へも展開を狙い、2024年内で1000台の日本国内導入を目標としている。

日本での「KettyBot Pro」の販売は、販売代理店であるUSENを通して行う。USENは2024年1月にはPUDU主催のベストパートナー賞や最優秀サービスパートナー賞を日本企業で唯一受賞するなど日本での「KettyBot」導入台数が最も多い代理店。

PUDUは「KettyBot Pro」を通じて、顧客体験の向上と、従業員がより付加価値の高いサービスに集中できるような労働環境づくりを目指すとしている。

「KettyBot」と「KettyBot Pro」の違い

「KettyBot Pro」は前身モデルである「KettyBot」のユーザーからのフィールドバックをを基にトレイ検出用カメラを実装。走行安定性の向上を目的としたシャーシサスペンションシステムの改善を行ったほか、より使いやすさを追求し改良されている。




「KettyBot Pro」の特長

走行性能をアップグレード

新しいRGBD深度カメラは、ロボットが物体を検知し回避する能力を向上させる超広角レンズを備えており、理想的な条件下での「KettyBot」の最小走行幅を55cmから52cmに縮小。これにより、狭い通路を通り抜け、忙しい店舗でも完璧な動作を可能とした。

走行の安定性が大幅に改善

サスペンションの改善により、走行の安定性が大幅に改善された。

スマートトレイ検出

トレイ上に配置されたセンサーカメラを使用して、トレイ上の物体の有無を検出することが可能に。利用客が食事を受け取ると、ロボットはタスクが完了したことを自動的に認識し、人間の手を借りずに次のタスクに進むことができる。

ユーザーよるカスタマイズ機能

PUDUオープンプラットフォームとの統合により、ユーザーは「KettyBot Pro」の表情、声、コンテンツをパーソナライズすることができるため、簡単な操作で差別化されたサービスの提供を可能となる。
テーマレストランでは、「KettyBot Pro」が利用客のテーブルに食事を届ける際、キャラクターに関連した表情やセリフを表示したり再生したりすることができ、誕生日サービスなど、パーソナライズされたウェルカムメッセージや挨拶サービスを提供することもできる。

広告ディスプレイ

管理クラウドを通じて、企業はパーソナライズされた広告(画像・動画どちらも可)などを柔軟に編集することが可能。18.5インチの大画面を装備した「KettyBot Pro」は、飲食店や小売業の利用客に対して、メニューの更新や新商品の案内などマーケティングを促進する新たな可能性を提供する。

長時間持続バッテリーに

「KettyBot」と比較し、より長時間持続するバッテリーを実装。長時間の稼働が必要なニーズに応え、ロボットの利用をより効率的で便利にした。

新色展開

「KettyBot Pro」は、オリジナルモデルのクラシックなホワイト&イエロー、イエロー&ブラックに加え、ピュアブラックのカラーを用意。このピュアブラックは、高級感のある店舗・施設や高級ホテルなどのラグジュアリーな環境をはじめ、さまざまな場に適応する。

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ロボスタ編集部

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