Sakana AIにグローバル・ブレイン、KDDI、SMBCらのファンドが出資 NVIDIAも参画

グローバル・ブレインは同社が運営するグローバル・ブレイン9号投資事業有限責任組合(GB9号ファンド)、KDDI Open Innovation Fund3号(KOIF3号)、SMBCベンチャーキャピタル・マネジメントと共同で運営する「SMBC-GBグロースファンド」を通じて、⾃然界の法則に着想を得た新しいタイプの生成AI基盤モデルの開発を行うSakana AIに出資を実行したことを明らかにした。KOIF3号については追加出資、GB9号ファンド・SMBC-GBグロースファンドは新規出資となる。

今回のラウンドでは、Lux Capital、Khosla Ventures、New Enterprise Associatesがリードしており、NVIDIAも参加。国内VCとしてはグローバル・ブレインが中心的役割を担ったとしている。

Sakana AIへの出資決定について

Sakana AIは、進化や集合知などの自然界の原理を応用して基盤モデルを開発することを目指している日本発のスタートアップ。現状の⼤規模な生成 AI基盤モデル開発における計算量の増大という課題に対して、Sakana AIは基盤モデル開発の効率化、高度化、自動化のための新たな手法を生み出すことにチャレンジしている。

創業以来、現在のスタンダードな基盤モデル開発を真似するのではなく、次世代の生成AI開発に必要と信じるものを独自に追求してきたSakana AIは、2024年3月に『Evolutionary Model Merge(進化系モデルマージ)』と呼ばれる新たな基盤モデルの開発手法をリリース。さらに同年6月にはLLM(大規模言語モデル:Large language Models)を使ってLLMをより効率的にトレーニングする方法も発表した。その他、経済産業省やNEDOが主導する生成AI国策PJである「GENIAC」への採択などを通じ、日本にルーツを持つ世界レベルのAIラボとして、日本やアジアにおける重要な課題を解決するためのAIの開発を進展させることを目指している。

グローバル・ブレインは創業者らの独創的なビジョンと技術力および創業来の研究実績を高く評価し、出資を決定したとしており、本出資を通じてSakana AIの事業成長に向けた多面的な経営支援・強化を行うとしている。

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ロボスタ編集部

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