富士通 AIが生活の良いバディになる未来「スポーツ/ヘルスケア/能楽でAIがアドバイス」を体験展示 筆者も挑戦 CEATEC 2024

富士通は「CEATEC 2024」で、「人とAIのコラボレーションによる価値創造」をテーマとして、「AIは“わたしたちのバディ”となる未来をSports、Healthcare、Cultureの分野で紹介」している。


メインの技術は、「人の動きをデジタル化するデータ解析プラットフォームHuman Motion Analytics」。骨格や関節、人の動きを推定して、AIが的確にアドバイスするというもの。人とAIが互いに補完しあい、ともに成長する未来を「Sports」(バスケットボール)、「Healthcare」(ピラティス)、「Culture」(能楽)を体験するゾーンで構成されている。


■「Sports」(バスケットボール)AIアドバイスの体験

「パフォーマンス向上のロジック」をAIとデータで導く

■「Healthcare」(ピラティス)AIアドバイスの体験

ピラティススタジオ zen place のアプリ「AIロールダウン解析」で、健康状態のデータ取得。データをもとに、専門のインストラクターから改善する運動指導を受ける体験

■「Culture」(能楽)を体験

「伝統技術」をAIとデータで継承する

能楽の基本姿勢を学ぶ、基本の型を順番に説明/真似をする、3つの型を繋げて舞う(撮影)、3つの型を繋げて舞った自分の映像とボーンデータとお手本の映像のボーンデータ動画を比較できるプレビューを楽しむ


筆者も「Sports」(バスケットボール)を体験

筆者も「バスケットボール」を体験

例えば、「Sports」では、バスケットゴールに向けてフリースローのシュートを放つと、その映像をAIが解析してくれる。AIはバスケットボール選手のフォームと比較して(Wリーグに所属する社会人女子バスケットボールチーム 富士通レッドウェーブが協力)、参加者のフォームの修正点や注意点をアドバイス。それを参考に2投目の本番に挑む、という流れになっている。


富士通は、「AIを“わたしたちのバディ”」と位置づけ、熟練者の技術を学んだAIからの的確なアドバイスを受けて、よりよい成果を生む行動や習慣、豊かな社会を目指すというものだ。同社は「AIを中心としたテクノロジーによるイノベーションを促進することで、経済の発展とウェルビーイングの向上に貢献します」と語っている。


Human Motion Analyticsとは

イベントのデモンストレーションに活用する「Human Motion Analytics」。クラウドベースのAIプロダクトサービス「Fujitsu Kozuchi」のAI技術を活用し、人の動きをデジタル化するデータ解析プラットフォームだ。

国際体操連盟が公式採用している体操競技のAI採点で培った世界最先端の高精度な骨格分析技術で、複雑な動きであっても推定誤差を大幅に低減する独自のアルゴリズムにより高精度な解析を実現している。



スポーツやエンターテインメント、ヘルスケア、小売、製造など様々な分野で、リアルな人の動きに基づいた新たな付加価値の創出を目指す。

「CEATEC 2024」と「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK」(旧:東京モーターショー)は、2024年10月15日(火)~18日(金)の期間、千葉の幕張メッセで開催されている。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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