楽天、自動配送ロボットによる「楽天無人配送」を晴海周辺でサービス提供開始 スタバ、吉野家、文化堂の5,300品以上の商品を夜間・雨天時も配送

楽天グループ株式会社は、自動配送ロボットによる小売店や飲食店の商品配送サービス「楽天無人配送」を、東京都中央区晴海全域、月島と勝どきの一部(晴海周辺)において、2024年11月6日から正式なサービスとして提供開始した。
自動配送ロボットによる配送サービスを都内で提供することは楽天として初の取り組み。なお、自動配送ロボットは人が随行せずに自動走行および遠隔操作で運行する。





スタバ、文化堂、吉野家など5,300品以上の商品から配達

利用客(ユーザー)がスマートフォン向けの専用サイトから注文することで、「スターバックス コーヒー 晴海 トリトンスクエア店」「スーパーマーケット文化堂 月島店」「吉野家 晴海 トリトンスクエア店」の合計3店舗の商品を自動配送ロボットが配送する。ユーザーは指定した届け場所で受け取ることができる。配送料金は100円。


温かい料理や冷たい飲み物、生鮮・冷凍食品、日用品など5,300品以上の商品を取り揃え、忙しい日の食事、日常の食材や生活必需品の購入、急な日用品の調達など、様々な場面で暮らしをサポートする。また、届ける場所は晴海周辺のマンションやオフィス、公園などの62カ所。在宅時だけでなく仕事の合間、外出時などでも利用できる。


このサービスは年末年始などの一部を除き、夜間や雨天時を含め毎日提供する。届ける時間は最短30分から最長6日先までの10:00~21:00のうち15分ごとの枠から指定できる。
配送中の自動配送ロボットの現在地や到着予定時刻も専用サイトで確認できる。商品を受け取るために長時間待機する必要はない。到着時は、自動音声電話とSMSにより通知される暗証番号を機体の操作パネルに入力することで、商品を受け取ることができる。

信号機が青になるのを待つ自動配送ロボット
サービス概要(2024年11月6日時点)
※対象店舗、配送商品数、お届け場所は順次拡大予定。
・専用サイトURL: https://r10.to/h5n8vP
・サービス開始日: 2024年11月6日(水)
・対象店舗(五十音順):
「スターバックス コーヒー 晴海 トリトンスクエア店」
「スーパーマーケット文化堂 月島店」
「吉野家 晴海 トリトンスクエア店」
・配送商品数: 5,300品以上
・お届け場所: 晴海1丁目~5丁目と月島2丁目、4丁目の一部と勝どき2丁目の一部における62カ所
・営業日: 年末年始などの一部を除く毎日
・お届け時間: 10:00~21:00 ※各店舗の営業時間が異なるため、詳細は専用サイトをご覧ください。
・配送料(商品代は除く): 100円(税込) 
※2024年11月6日時点。今後変更の可能性がある。
・お支払い方法: クレジットカード、「楽天ポイント」、「楽天キャッシュ」


サービスの特長

1.温かい料理や冷たい飲み物、生鮮・冷凍食品、日用品など5,300品以上の商品ラインアップ
2.お届け場所は晴海周辺のマンションやオフィス、公園などの62カ所
3.雨天時を含め日中・夜間に毎日配送 ※年末年始などの一部を除く。
4.お届け時間は、最短30分から最長6日先までの15分ごとの枠から指定が可能
5.配送中は自動配送ロボットの現在地や到着予定時刻など配送状況を専用サイトで確認可能
6.人との接触なく利用でき、到着時に自動音声電話とSMSにより通知される暗証番号を機体の操作パネルに入力することで商品を受け取ることが可能


利用方法





自動搬送ロボットは「Cartken」製、メルコモビリティーが調整

このサービスで使用する機体はCartken Inc.が開発し、三菱電機株式会社のグループ会社であるメルコモビリティーソリューションズ株式会社が本サービス向けに調整したもの。
機体は高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した自動走行機能や衝突回避機能を備えており、一般社団法人ロボットデリバリー協会の安全基準に基づく審査にも合格している。このサービスでは自動走行および遠隔監視・操作のもと、最高速度5.4km/hで走行。楽天自身も独自にロボット配送の専用サイトや配送管理システムを開発・構築しており、複数台同時運行のロボット配送におけるオペレーションを最適化し、ユーザーに便利で快適なサービスを提供する考えだ。

使用機体
・メーカー: Cartken Inc.
・型式: Model C
・機体サイズ: 長さ71 cm × 幅45.5cm × 高さ120cm
※高さは視認性確保のための旗を含む(旗を除くと61.8cm)
・積載容量: 約24 L
・最高速度: 5.4 km/h
・機体紹介URL: https://www.mems.co.jp/product/cartken/


自動配送ロボットによる無人配送の事業化

これまで楽天は、2024年問題をはじめとした配送・物流の人手不足の中においても、インターネットショッピングなどの利用を拡大し、人々の生活の利便性をさらに向上させるべく、自動配送ロボットによる無人配送の事業化に取り組んでいます。多数の実証実験に加えて、2021年3月に国内で初めて自動配送ロボットの公道走行によるスーパーマーケットからの配送サービスの実施や、期間を限定しない定常サービスをつくば駅周辺にて2022年11月から展開し(すでにサービスは終了)、ノウハウを蓄積してきた。
なお、今回の取り組みは経済産業省の令和5年度補正予算「物流効率化に向けた先進的な実証事業」における「自動配送ロボット導入促進実証事業」による補助を受けて実施している。

楽天は「今後も自動配送ロボットによる安全・安心で便利なサービスの提供を拡大し、人手不足の中においても物流イノベーションの実現を目指してまいります」とコメントしている。

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ロボスタ編集部

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