バーチャルバスガイドを活用したインバウンド向けバスツアー「The XR RIDE」を大阪で運行開始 トヨタが協力

OUGIは2025年7月1日から大阪4エリアで開催される「OSAKA Satellite EXPO 2025」内のコンテンツとして、最新鋭のXRバスを活用したバスツアー「The XR RIDE」の運行を、2025年7月16日から開始する。


また同日より、The XR RIDEの演目として「The Magic Words ‘OSAKA-BEN’ Bus Tour」の公演を開始。本ツアーで利用するXRバスは、トヨタ自動車の車両提供、そしてトヨタ紡織の車載システム提供によって実現。コンテンツ全般のクリエイティブディレクションから制作についてはKAKUSINが担当した。

バーチャルバスガイドを搭載した最先端のXRバスでバスツアーショー

2024年の訪日外国人数は年間3,600万人を超え、コロナ禍前の2019年を上回る過去最多を記録。2050年にはその数が1億人前後に達するとも予測されており、今後も訪日観光客をいかに迎え入れていくのかが、日本の観光業において重要なテーマとなっている。

こうした訪日観光需要の高まりを捉えようと、日本文化の魅力を気軽に体感できるお祭りイベント「OSAKA Satellite EXPO 2025」が、大阪4エリアで7月1日より開催されるとともに、訪日観光客向けに最新鋭のXRバスを活用したバスツアー「The XR RIDE」も2025年7月16日より運行を開始する。

ツアーで乗車するのは東京のスタジオから遠隔で操作されるバーチャルバスガイドを搭載した最先端のXRバス。正面・左右に加えて天井もディスプレイとなっており、実際の風景にAR映像を重ねたダイナミックな視覚体験や、最新の音響設備による臨場感あふれる映像×音響演出が楽しめる。

「The XR RIDE」の運行開始に合わせて公演される「The Magic Words ‘OSAKA-BEN’ Bus Tour」は、中之島や大阪城などの名所を巡りながら、5つの魔法の大阪弁「おおきに」「なんでやねん」「ええやん」「ぼちぼちでんな」「知らんけど」の意味と使い方を、AIバスガイドキャラクター「TEMPURA」、そして人間が演じるバスガイド「AMI」と一緒に学んでいくユニークなバスツアーショーだ。映像と音響による臨場感あふれる演出に加え、2人のガイドによる乗客も巻き込んだ絶妙な掛け合いを通してショーが進行。気がつくとお客様自身も2人の会話に巻き込まれているといった、その時・その空間でしか楽しめないエンタメ体験を提供する。

「The XR RIDE」の公演は全編英語と中国語で進行し、運行ルートは梅田から中之島エリア、大阪城エリアを巡る約40分を予定。車内で繰り広げられるエンタメ体験と合わせて、車窓から見える大阪の名所も紹介するといった、新たな訪日観光客向けの周遊観光の形を提案する。

The XR RIDEの企画背景


昨今の訪日観光客の増加を背景に、地方自治体でも訪日観光客の受け入れ体制の強化に向けた取り組みが進められている。一方で、訪日観光客に向けた新たな観光コンテンツの開発や、深刻化するバスガイド不足、特に多言語対応が可能な人材の確保が課題となっている。

これらの課題に対応する新たな試みとして、大阪・関西万博の開催により観光需要が一層高まる大阪の地で、実証実験として行われるのが「The XR RIDE」である。

「The XR RIDE」では、東京のスタジオから遠隔操作される“バーチャルバスガイド”を活用してショーが進行される。身振り手振り、発声といった動作を全てリモートで行うことができるため、バスガイドや多言語対応人材が不足している地域でもこの仕組みを活用することで、安定したガイドサービスの提供が可能になる。

また、最新鋭のXRバスも活用し、没入感のある映像・音響演出に加え、バーチャルバスガイドとのリアルタイムな掛け合い、そしてバスでの移動といった要素を組み合わせた新たなエンタメ体験を提供。今回の実証実験の結果を踏まえ、各地域の観光資源を活用したバーチャルバスガイド付きXRバスツアーの開発を進めていくとしている。そして今後は大阪エリアに加え、他地域におけるXRバスの一般運行も検討しているとのことだ。

The XR RIDEで活用するXRバスについて


バーチャルバスガイドとのコミュニケーションに加え、移動するバスでだからこそできる、車外の景色を生かした演出を展開。車内は、正面・天井のディスプレイと左右の窓となる透過ディスプレイで360°囲まれ、実際の風景にAR映像が融合する、ダイナミックで臨場感あふれる視覚体験を提供します。最大乗客数は9名で、ゆったりとした空間でショーに集中できる。

バーチャルとリアルが融合したガイドシステム


遠隔で操作されるAIキャラクターガイドと、実際に同乗する人間ガイドが、乗客を巻き込みながらショーを進行。その場限りの掛け合いを重視し、二度とないライブ感あふれる体験を届ける。

The Magic Words ‘OSAKA-BEN’ Bus Tour について


ストーリー

Let‘s Master OSAKA-BEN! 未来型バスで、もっとディープな大阪を楽しもう!
未来型XRバスに乗って、大阪弁マスターを目指そう。

AIガイドTEMPURAと人間ガイドAMIが楽しくナビゲート。中之島や大阪城など大阪の名所を巡りつつ、「おおきに」「なんでやねん」「ええやん」「ぼちぼちでんな」「知らんけど」の5つの魔法の言葉をレッスン&実践。忘れられない、特別な「大阪体験」をあなたに!

見どころ

・360° Viewの没入映像体験
正面・天井のディスプレイ・そして左右窓の透過ディスプレイと最新の音響設備で、あなたを包む空間全体を使った映像表現に没入できます。

・車窓の景色を生かした演出
移動するバスであるからこそできる、車外の景色を生かした演出を展開。車窓の景色をもっと印象的に楽しむことができる。

・バーチャルバスガイドと巡る、人情味あふれるバスツアーショー
人間味あふれるAIバスガイドキャラクター「TEMPURA」とのリアルタイムのコミュニケーションを楽しみながら、「おおきに」「なんでやねん」「ええやん」「ぼちぼちでんな」「知らんけど」の5つの魔法の言葉をレッスン&実践で学んでいただくバスツアーショーである。

登場人物

・あなた
イマーシブバスツアーの主人公は、参加いただくゲストの皆様。AIガイドとコミュニケーションを取りながら、ツアーを盛り上げる出演者の一人となって楽しめる。

・TEMPURA
<NEO OSAKA-JINプログラム>のために開発された、スーパーAI。XRライドバスの正面・天井・左右窓透過ディスプレイに可愛らしい3Dキャラクターとして表示される。熱い性格で、暴走しがち。

・おてんばバスガイド「AMI」
大阪を愛する秘密結社「NEO OSAKA Society」の構成員。ちょっと抜けたところもあるが、明るく元気ながんばり屋。

運行概要

運行スケジュール 1週間に3回のペースで運行予定
運行期間 2025年7月16日〜2025年10月29日
運行ルート JR大阪・大阪梅田駅駅周辺→中之島エリア→大阪城エリア→JR大阪・大阪梅田駅周辺
乗車定員 9名/ライド
想定公演時間 約40分(1日4回公演予定)
※道路状況、またはその他の事由により到着時間が前後する可能性がございます。


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ロボスタ編集部

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