パフォーマンスエンジニアリング技術のリーディングカンパニーである株式会社フィックスターズは、ドローン・自律移動体向けフィールドロボットSIerである株式会社アトラックラボと連携し、フィジカルAI・自律運転ソフトウェア技術を活用した用途特化型ドローンの開発および実証支援の取り組みを開始したと発表した。点検、監視、災害対応、測量、物流など多様な現場において、業務要件に最適化されたドローンの開発・PoC・現場実証を支援していくとしている。
フィックスターズはソフトウェア、アトラックラボは機体開発を担当
両社の連携では役割分担が明確に整理されている。フィックスターズは20年以上にわたる組込み開発の知見と、画像認識や自律運転などのAIモデル開発技術を生かし、ドローンの「頭脳」にあたるソフトウェアの開発を主導する。映像解析やエッジAI開発技術を軸に、周辺環境の認識、対象物の検出、異常検知、経路計画、飛行判断などの実装を担う。
一方のアトラックラボは、無人機の設計や小ロット製造、現場運用の知見を生かし機体開発を担当する。ドローンだけでなく自律運転車両や無人船舶など幅広い自律移動体の開発実績をもとに、現場環境に即した機体・システムの設計を行う。カメラやセンサーなどの搭載機器(ペイロード)の設計にも対応し、PoCから現場実証までを一貫して支援する体制を整えている。
点検・監視・災害対応・物流など幅広い現場を想定
今回の連携を象徴する取り組みとして、ドローンによるエリア探索と車両発見のデモ映像が公開されている。
今後は各種センサーとAI技術を統合した実証機の開発を進め、点検・監視・災害対応・物流などの現場における用途特化型ドローンのPoC展開を加速する方針だ。
フィックスターズはコーポレートメッセージに「Speed up your AI」を掲げ、計算資源を最大限に活用するソフトウェア最適化技術によって、AIモデルの推論処理と学習プロセスの両面で高速化を実現してきた企業である。医療、製造、金融、モビリティなど幅広い分野で次世代AI技術の実装を進めてきた実績を持つ。
今回の取り組みは、そうしたフィジカルAI開発技術と、アトラックラボの機体開発力を組み合わせることで、安全保障、インフラ、物流業など幅広い分野のパートナーや顧客とともに現場の課題解決に貢献することを狙う。ドローンの活用領域が点検・測量にとどまらず、災害対応や物流といった社会インフラに関わる現場へ広がりつつある中、フィジカルAIを核とした専門特化型の機体開発がどのように実用化されていくか注目される。