【ロボットの女神】中国のリアルなヒューマノイド「Jia Jia」の会話力を見よ!

「WIRED」の創刊編集長ケヴィン・ケリーが、中国のロボット「Jia Jia」を相手にインタビューを行った。今回はその様子を紹介する。


Jia Jiaは中国らしい長い黒い髪と伝統的な衣服で飾られており、ロボットの女神と呼ばれるほど美しい外見を持つ女性型ヒューマノイドロボット。中国の大学研究者が3年を費やして開発し、人間のやりとりや言葉を理解できるロボットだという。システム的には音声認識、意図理解、音声合成、そして顔の表情を細かく動かせる、上半身を動かすことができるロボットだ。顔は5人の中国人女性モデルをミックスしてデザインされたもので、癖の少ない顔になっている。



Photo: New China TV

ケヴィン・ケリーとJia Jiaのインタビューは、中国安徽省合肥にある中国科学技術大学とアメリカをSkypeで繋いで英語で行われた。



Photo: New China TV

ケリー氏があなたは?と聞くと、若干のタイムラグの後、「私はロボット。名前はJia Jiaです。」と瞼や口を動かしながら回答する。



Photo: New China TV

年齢を聞かれると、首をゆっくり左右に振った後に、「それは秘密です。」と女性ロボットらしい回答をしている。


これがインタビューの様子だ。このパートは比較的回答できたパートだろう。


他のシーンも公開されている。


まず、このやりとりで感じるのは、応答までのレスポンスが鈍いことだ。また表情が変えられるわりに感情表現はプアーな感じがすることだろうか。


動画では紹介されていないが、South China Morning Postによれば、英語のアルファベットの数について回答できず、中国の万里の長城について答えられなかったという。


Jia Jiaの開発チームリーダーは「いくつかの質問にはうまく回答できなかったものの、ほとんどが良い回答ができた」と語る。またレスポンスの鈍さについては、Skypeのネットワークの影響があるとしている。


しかし、このインタビューのライブストリームを見ていた中国の視聴者は、基本的な会話ができていないと失望したという。またJia JiaはSiriやEchoのレベルに達していないという意見もあったという。


僕はこう思った:

現時点では会話のレベルは高いとは思えませんが、このまま改善を重ねていけば良いヒューマノイドになるかもしれませんね。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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