オンキヨーのAlexa搭載スマートスピーカー「VC-FLX1」を調べてみた

今回はオンキヨーがCES2017で参考出品した「Alexa Voice Service(AVS)」搭載のスマートスピーカー「VC-FLX1」を紹介する。



Photo: ONKYO CORPORATION Japan

オンキヨーがIoT時代を見据え、コミュニケーションできる端末として企画されたプロダクトで、AmazonのAlexaを採用しつつも、そこからさらに高付加価値を実現したスピーカーだという。



「VC-FLX1」の主な特徴

VC-FLX1な特徴として以下が上げられている。


・Alexaによる声での制御が可能。
・オンキヨー製フルレンジスピーカー搭載。
・モーションセンサー搭載のWEBカメラ搭載。
・温度センサー・湿度センサー搭載。
・Bluetooth機能搭載、Wi-Fi対応。
・各種ネットワーク音楽サービスに対応予定。
・インターネットラジオに対応予定。

オーディオメーカーならではの高品質なスピーカーに、カメラやセンサーを組み入れたことが最大の特徴だろう。カメラやセンサーはサードパーティーのクラウドサービスと組み合わせることで、室外にいながらスマホで室内の状況の確認が可能になるという。


ボディの横に丸いLEDが見える。これがAlexaの反応によって色が変わる部分だ。ボディ横上部にはカメラが見える。この部分はひねることでカメラのレンズを物理的に隠せる。プライバシーを配慮した凝った設計になっているわけだ。ボディ上部には音量調整やミュートボタンなどEcho同様のスイッチが配置される。温度センサー、湿度センサーはボディーに内蔵されており露出はしていない。ボディ下部のスリット部分にスピーカーやマイクアレイが内蔵されているものと思われる。



オンキヨー決算ハイライトからみる「VC-FLX1」

オンキヨーの「平成29年3月期第3四半期決算ハイライト」で同社のスマートスピーカーに対する戦略が一部見えてくる。



Photo: ONKYO CORPORATION Japan

ネットワーク対応という領域でWi-Fiにつながるスマートスピーカーを用意するという戦略だ。



Photo: ONKYO CORPORATION Japan

また、IoT・AIに対応する次世代プロダクトとしての位置づけもある。以前紹介した「オンキヨー、 SoundHound Houndify の音声認識と AI 技術を搭載した スマートスピーカー新ラインナップ販売のグローバルパートシップを発表」についても触れられている。



CESで展示された「VC-FLX1」




CNETがCES2017で展示された「VC-FLX1」実機を動画で紹介している。LEDの光り方や、カメラを隠せる仕組みがわかる。



気になる「VC-FLX1」の価格・販売時期は?

プレスリリースによれば「導入地域、希望小売価格、発売予定時期については現在検討中」とのこと。


Alexa Voice Serviceの日本対応は近いと予想され、日本語対応後速やかに日本で2万円前後で購入できることを期待したい。


僕はこう思った:

実際の音がオリジナルEchoと比べてどのぐらい良いのかは試してみたいところですね。




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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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