360度回転するドーナツ型ロボット「Olly」は「感情認識」と「人格形成」ができる

感情を認識しちゃうドーナツ型ロボット

クラウドファンディングサイト「Indiegogo」でちょっと変わったドーナツ型のロボット「Olly(オリー)」が資金調達を開始していたのでご紹介します。

この「Olly」はイギリスの「Emotech」というベンチャー企業が開発したロボット。2014年の11月に初期のプロトタイプが作られたとのことで、長い期間開発にかけていたのが分かります。

大きな特徴は「感情認識」をするという点。認識した人の感情を認識してその場の感情合わせた対応を取ることが出来るとのこと。その上学習をして個人的な特徴も理解できるようになっていくとのことです。


Indiegogo より抜粋

また、特徴的なのはそのフォルム。真ん中に穴が空いていて、まるでドーナツのようです。穴の周りには円形のLEDが付いていて様々な色を表示してくれます。これもどの様な色が表示される効果的かというのも計算しているそう。


Indiegogo より抜粋

この画像から、かなりの数のLEDが埋め込まれていることがわかります。


Indiegogo より抜粋

台座の部分は4つのマイクが内蔵されたマイクアレイが搭載されていて、これによってユーザーの声などを聞き取ります。

台座部分を軸にして「Olly」が周りを旋回して、様々な方向に顔を向けることができます。上下にも動くことができ、電源を切った状態では台座に収まるようです。この動き、独特ですごいですね。



どこで感情を認識するの?

気になるのは、「どうやって『Olly』が感情を認識しているか」という点です。


Indiegogo より抜粋

Indiegogoに記載された説明によると「顔の表情」「声のイントネーション」「口角」によって分析しているようです。

当初対応するのは、英語のみ(声は男性と女性が用意されています)なので、果たして日本語で話した時に感情を理解してくれるかは分かりません。でも英語以外の言語も対応するテストをしていると書いています。ということは、将来的には日本語でも使えるようになるのかも…。


Indiegogo より抜粋

人の認識については、視覚と音声を合わせて認識していると説明されています。異なった認識技術を組み合わせることで、より精度を上げることが可能になるのです。

また「Olly」側もユーザーの生活パターンを学習して人格を形成するとありますので、使う人や家族によってオリジナルの「Olly」になっていくということみたいですね。



既に成立済み! 最安値は499ドル〜

この「Olly」、原稿執筆時点でファンディグは成立しています。つまり、出資をすると特別なことが無い限り「Olly」を手に入れることはできます。

原稿執筆時点の最低金額は499ドル+送料(アメリカ、イギリス以外は30ドル)となっています。本来は699ドルなので28%も安くなっている計算です。発送は2018年の3月の予定です。

ディスプレイが付いていないロボットですが、LEDによって色々な表現が出来ているようでその点は楽しそう。丁度スマートスピーカーの一つ先と言ったイメージかも知れませんね。

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ぱっぺー☆あさひ

衛星放送、インターネット・モバイル広告など時代の先端の端っこにいて、ロボットスタートでは「ロボスタ」の広告周りや記事など執筆を担当。 ロボット業界のウォッチと共にエンタメ業界に足を突っ込んでいて二足の草鞋を履いてますが正直上手く歩けていません…。 ロボティクススーツを着ることでロボット型人間『ぱっぺー』になっていましたが、白い会社が移転のため、彼は汐留の風になりました。

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