調理ロボット技術とヒューマノイドロボットを融合 – TechMagicが食産業の革新に挑戦

TechMagic株式会社は、これまで蓄積してきた調理ロボット・業務ロボットの技術とヒューマノイドロボットを融合させたシナジーにより、新たな「食の未来」を切り拓く取り組みを開始したと発表した。

 

背景と目的

同社はこれまで、炒める・揚げる・茹でるといった多様な調理ロボットや、食品工場での盛り付け・洗浄・秤量・積付といった工程を自動化する業務用ロボットを通じて、人の「手」や「判断」を再現・拡張する領域を開拓してきた。

本プロジェクトでは、これまで蓄積してきた制御技術・視覚認識・動作学習といった知能ロボティクス技術をさらに進化させ、ヒューマノイドロボットの社会実装を通じて、まずは食産業での価値創造、ひいては人口減少の続く日本の持続可能な労働インフラへとつなげていくとしている。

 

ヒューマノイドロボットの具体的活用例

同社が想定する食の未来におけるヒューマノイドロボットの活用例は以下の通りである。

・飲食店舗や工場における盛り付け・仕分け・運搬など繰り返し作業の自動化
・調理ロボット等と連携した完全無人オペレーション
・感情・行動認識技術を活用した接客補助や店舗運営の最適化
・AI×ハンド技術による食材調理の柔軟対応
・ロボットの遠隔操作や学習によるノウハウの共有

 

採用・投資家への呼びかけ

TechMagicでは、本プロジェクトを共に牽引するAI・ロボティクス・制御技術・UI/UXなど幅広い分野の仲間を募集している。また、長期的な視点で共に未来を創る投資家・事業パートナーとの連携も積極的に推進していくとのことだ。

 

会社概要

TechMagic株式会社は2018年2月に設立。「サイエンスとテクノロジーの力で人類が創造的に生きる世界を実現する」をパーパスに掲げ、食を取り巻く多くの企業が直面する人手不足を解消し、人がより付加価値の高い業務に従事し、生産性の高い社会を実現するために、最新のAIやロボット技術を高度に融合した各種プロダクトの企画、設計、販売、保守を行っている。

主力事業として、大手飲食チェーン店の厨房内における一連の調理工程を自動化する調理ロボット事業と、食品工場やセントラルキッチンでの不定形食品の定量盛り付け、秤量、積付や洗浄後の食器仕分けなどを知能ロボットによって自動化する業務ロボット事業を展開中である。

 

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杉田 大樹