Sphero社のボール型ロボット「スフィロ ミニ」(Sphero mini)が日本でも発売されることになりました。そのニュースは関連記事「【速報】ピンポン玉サイズのロボティックボール「スフィロ ミニ」を発表!顔で操縦する「フェイス・ドライブ機能」搭載」を参照してください。
そして、そのスフィロミニの実機を早速入手したので、何回かに渡ってレビューしていきます。
なお、入手した「スフィロ ミニ」は日本語版発売前の借りもの。製品版とはパッケージなどが一部異なっていて、製品版は英語の部分が日本語になるなどの変更が予定されています。
では、今回はまずお約束の「開封の儀」から。
これが箱に入った状態。箱は紙とクリアケース製で、店舗では吊り下げ販売ができるように工夫されています。カラフルなので店頭でも目に付きやすそうですね。まずは紙の箱と本体が入っているボックス型のクリアケースをバラします。
パッケージに手順書(初期マニュアル)が印刷されていますので、開封しても箱は保管しておきましょう。すぐに捨てたりしないように。
クリアケースを開けるとスフィロ ミニがクリアな台座に乗っかっていたことがわかります。
紙製のパッケージの中には、柔らかいシリコン製のミニサイズのボーリングのピン(6本)と三角コーン(パイロン)、USBケーブルが同梱されています。早くボーリングのピンをロボティクスボールをはじき飛ばしたり、コーンの周囲をスラローム走行させてみたいですね。
パッケージの手順書を読むと、スフィロ ミニ本体をまずはパカッと開けると書いてあります。パカッと開くと中から本体が出てきて、同梱のUSBケーブルをそれに繋いで充電するらしい。
えっ!? ボールを開けちゃって、大丈夫なの?
心配は要りませんでした。スフィロ ミニを両手で持って、パカッと開けると(ガシャポンのケースを開ける感じ)ボールの中身が出てきました。ピンポン玉サイズのコンパクトなボールに、ジャイロスコープ、加速度計、LED ライト、バッテリーなどのハイテク装備が詰まっています。
スフィロ ミニのボディ(中身)とUSBケーブルを接続して充電を行います。充電用のACアダプタは同梱されていないので、別途用意する必要がありますが、スマートフォン用などのACアダプタでたいていは流用できそうです。
電源に接続するとボディのLEDが青く光り、ゆっくりと点滅を始めます。これが緑に変わったら満充電のようです(約1時間の充電で約1時間遊べます)。
充電が完了する間、専用アプリをインストールしましょう。今回はiPhoneでスフィロ ミニを操作しますので、App Storeにアクセスします。
専用アプリはiPhoneなどの「iOS」用と「Android」用が用意されているので、iPhone用ならApp Store、Android用ならGoogleストアから「sphero mini」で検索してダウンロードします。
アプリをスマートフォンにインストールする作業が完了すると、アプリを起動してスフィロ ミニと接続します。
スフィロミニが複数台あると少し迷います。というのも、どのスフィロミニに接続するか、リスト画面から選択しますが、その選択を画面表示されているシリアル番号のような英数字で見分けることになります(本体のボールにはその表記がなく、パッケージの紙のシールに記載されています)。接続しようとしているボールが光ったりすればユーザーに解りやすくなる気がします。
さぁ、いよいよ使い始める準備が整いました。
はやる気持ちを抑えて、その前にきちんとアプリとボールの位置の「方向調整」(キャリでレーション)を行いましょう。すなわち、どの向きがユーザーにとっての前方になるかを設定します。具体的には、ボール内部の青いLEDの位置がユーザーの正面に来るように、アプリをつかってボール本体の向きを調整し、設定するのです。
スフィロ ミニを快適に操作するには、このキャリブレーションが実はとっても大切ですから、しっかり調整することをオススメします。
では、開封の儀はここまで。
次回は使用レビューをお届けする予定です。
お楽しみに。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。