ロボットいじめの声も ボストン・ダイナミクスの「SpotMini」、ドアを開けるのをひたすら邪魔される

米ボストン・ダイナミクスは新たな動画を公開した。これは先日のドアを開ける様子が収められた動画の後編だ。

SpotMiniがドアを開けるところを人間が邪魔をして、開かせないようにしている。



これはSpotMiniに外から邪魔したときに、きちんとタスクを遂行できるかどうかをテストしたもの。はじめに人がSpotMiniをドアの近くまで誘導し、ドアを指さして「GO」と指示をすると、SpotMiniはアームの先端についたカメラでドアノブを探し、ボディのカメラでドアが開いているか閉じているかを確認する。



ドアが閉まっていると判断したSpotMiniはドアノブをひねりドアを開けようとする。しかし、人がドアを開けるのを邪魔する。



何度もチャレンジして、遂にドアを開けれたかと思うと、人に後ろから紐を引っ張られてドアの手前まで戻されてしまう。

最後は再度「GO」という指示のもと、無事ドアを開けて中に入ることができる。

一見すると、この動画はロボットをいじめているように映る。コメント欄にも「ロボットに将来仕返しされるぞ」「まるでいじめているようだ」などといったコメントが並んでいる。しかし「ロボットに危害を加えるためのものではない」とボストン・ダイナミクスが説明している通り、あくまで外的要因によって邪魔をされた時にもきちんとタスクを遂行できるかをテストしているのだ。

実際にオフィスで使おうと思えば、例えば後ろからきた人にぶつかられたり、人が多くて通れないということも起こり得る。そうした中でもきちんと与えられた指示を遂行できるかのテストをしているというわけだ。

過去にも、物を持ち上げようとしているAtlasを邪魔したり、後ろから倒すようなテストを行い、動画で公開してきたボストン・ダイナミクス。同社のCEOであるマーク・レイバート氏は、ロボットを作る上で「Build it(作る)」「Break it(壊す)」「Fix it(直す)」の3つを大切にしていると語っている


ボストン・ダイナミクス CEO マーク・レイバート氏(ソフトバンクロボットワールドにて)

作って、壊して、直すというサイクルを素早く回していくことで、ロボットがどんどん進化していくという考え方を持っているため、今回のようにロボットが壊れてしまうようなテストも何度も繰り返しているのだろう(実際に動画の30秒前後でパーツがぶっ壊れている)。

ソフトバンクからの買収合意という発表があってから、買収が完了したという情報はまだ出ていないが、日本国内でも実物を見れる日は近々やってくるのだろうか。

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ロボスタ編集部
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