Amazon Echoには「Echo Spatial Perception(ESP)」と呼ぶ機能を空間認知機能が実装されている。
このESP機能は自宅に複数のAlexa対応デバイスを設置して利用する何百万のユーザーのために実装されたもので、ユーザーが複数のAmazon Echoが置かれた部屋で呼びかけたときに、最も近くにあるデバイスが反応するようにする仕組みだ。
この機能がない状態では、ユーザーがAlexaに指示をすると複数のデバイスが同時に反応してとても聞き取りにくい状況が発生するのだ。
あって当然と思われるこのESP機能だが、もともとAmazon Echoファミリーのみで導入されていたものだった。つまりサードパーティー製のスマートスピーカーなどでは実装されていなかったのだ。その理由はESPの実装にはソフトウェアだけでなくデバイス側の対応も必要だったからだという。
もちろんAmazon Echoと同様、Alexa搭載のサードパーティーデバイスも普及していることから、Echo以外でもESP機能の対応が望まれていたわけだ。
本日、Alexa Blogで「Cloud ESP」としてクラウドだけでこの機能を実装できるようにしたと発表された。
クラウド化されたことで、騒々しい環境でも優れた精度で機能し、さらに時間の経過とともに精度を向上させることができるという。更に重要なことは、サードパーティーのデバイスであってもこのクラウド上のESP機能を使うことで、空間認知ができるようになることだ。これはサードパーティーのAlexaデバイス利用者にとっては朗報だろう。



