NVIDIAがグラフィックスを再創造するTuring アーキテクチャとQuadro GPU3種を発表!「SIGGRAOH 2018」で

NVIDIAは、カナダ・バンクーバーにて8月12日~16日(現地時間)まで開催されている、CGとインタラクティブ技術の国際会議「SIGGRAPH 2018」にて、NVIDIA Turing GPU アーキテクチャを発表。「CGに革新をもたらす」とした。また、「NVIDIA Quadro RTX 8000」「Quadro RTX 6000」および「Quadro RTX 5000 GPUs」など、初のTuringベースの製品も併せて発表した。映像制作、VR、ロボットやAI関連のシュミレーションやトレーニングなど、幅広い分野に影響を与えると予想される。


TuringベースのQuadro GPUは、第4四半期(2019年1月から3月の間)に出荷開始予定であり、市場推定価格は、Quadro RTX 8000が10,000ドル(約111万円)、Quadro RTX 6000が6,300ドル(約70万円)、Quadro RTX 5000は2.300ドル(約25万円)となっている。

NVIDIA、創立者でCEOのジェンスン フアン氏は、SIGGRAPH 2018の基調講演にて次のように述べている。

NVIDIA、CEO ジェンスン フアン氏

TuringはNVIDIAにとって、コンピューター・グラフィックスにおけるこの10年でもっとも重要なイノベーションです。ハイブリッド・レンダリングはこの業界を変革し、驚くような可能性を切り開いて、より美しいデザインやよりリッチなエンターテイメント、さらにインタラクティブなエクスペリエンスで私たちのライフスタイルを豊かにしてくれるでしょう。リアルタイム・レイ・トレーシングの登場は、この業界にとって聖杯ともいうべきものです

NVIDIA、CEO ジェンスン フアン氏

■ SIGGRAPH 2018 – NVIDIA CEO Jensen Huang – Reinventing Computer Graphics


SIGGRAPH 2018公式サイト(英語)
https://s2018.siggraph.org/


「Turing」の特徴

NVIDIAの第8世代GPUアーキテクチャであるTuringは、世界で初めてと言えるレイ・トレーシングGPUを実現したもの。 Turingのハイブリッド・レンダリング機能をアプリケーションに使うことで、現実世界をこれまでのPascal世代の6倍のスピードでシミュレートすることを可能にした。

同社は、開発者がこれらの機能をフル活用できるようするため、新しいAI、レイ・トレーシング、シミュレーションSDKにより、RTX 開発プラットフォームを強化。また、世界中のデザイナーやアーティスト、サイエンティストが使用する主なグラフィックス・アプリケーションが、RTX開発プラットフォームを通じてTuringの機能を搭載する予定になっていることも発表した。

同エンジンは、シミュレーション用のパワフルなコンピューティングと強化されたラスタライゼーション機能と共に提供することで、映画に匹敵するユーザーエクスペリエンスや、ニューラル ネットワークを実現する新エフェクト、なめらかなインタラクティビティを、きわめて複雑なモデル上での実現を可能にする新世代のハイブリッド レンダリングを牽引し、2500憶ドル市場であるビジュアル エフェクト業界のニーズに対応するとしている。


CGで描かれた映像。光の加減や周囲の反射を描く演算には多くの時間が必要だったが、それが高速化され、リアルタイムへと革新しようとしている

■ NVIDIA Launches Turing for Real-Time Ray Tracing


リアルタイム レイトレーシングをRT コアで加速

Turingアーキテクチャには、RT コアと呼ばれる専用のレイ・トレーシング・プロセッサが搭載それる。これにより、3D環境の中で光と音がどのように伝わるかという計算を最大10ギガレイ/秒まで加速することを可能にした。同時に、リアルタイム・レイ・トレーシングのオペレーションを最大でPascal世代の25倍まで高速化。GPUノードはCPUノードの30倍以上のスピードでフィルム効果のファイナル フレーム レンダリングに使用することができる。


パワフルなTensor コアにより加速するAI

ディープラーニングの学習および推論を加速するプロセッサであるTensorコアも搭載し、最大500兆/秒のテンソル・オペレーションを可能にした。
これらの機能は、高品質な動画生成を飛躍的に改善するDLAA(ディープラーニング・アンチエイリアス)を含み、ノイズの除去や解像度のスケーリング、動画のリタイミングなどを行える。


シミュレーションとラスタライゼーションをより高速に

TuringベースのGPUには新しいストリーミング マルチプロセッサ(SM)アーキテクチャが搭載されており、浮動小数点データパスと並行して実行する整数実行ユニットと、前世代の帯域幅を2倍に拡張した新しいユニファイド キャッシュ アーキテクチャを追加。

可変レート シェーディングなどの新しいグラフィックス テクノロジとの組み合わせにより、Turing SMはかつてないレベルのパフォーマンス(コア毎)を実現。最大4,608 CUDAコアによって、Turingは1秒当たり16兆回の整数演算と並行して最大で16兆回の浮動小数点演算が可能となる。


今回の同社の発表に対し、アナリスト企業JPRのCEO、ジョン ペディ氏は次のようにコメントしている。

JPR CEO ジョン ペディ氏

これはまさにコンピューター グラフィックスの歴史における大きな節目といえます。NVIDIAは、私たちの予想より5年も早く、リアルタイムのレイ・トレーシングを使えるようにしてくれました。


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ロボスタ編集部
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